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第860話

Auteur: 歓乃
製品発表会の日程が決まり、関係部署は一斉に準備へ入っていた。もちろん、外部にはまだ伏せられている。

会議を終えた海斗が出てくると、拓海が報告した。

「千石先生は先ほどいらっしゃいましたが、契約書を半分まで読んだところで千晴さんに呼び出されたようで、お帰りになられました。続きは明日見るそうです」

「そうか」海斗は特に気に留めなかった。

それより凛を研究室から連れ出さなければならない。製品発表会の日程が決まってからというもの、凛は妙に張り切っていた。国防システムだけでなく、農業システムのチームにまで顔を出している。

拓海は歩き出した海斗についていく。「もう一つ。最近、神谷側に動きがありました。どうやら、A市で観光関係の事業に入ろうとしているみたいです」

海斗が横目を向けた。

「まだ確定ではありませんので、引き続き調べます。それから、利明さんがG県へ行きました」

海斗の足がわずかに止まる。「G県?そっちも見張らせておけ」

利明はすでに、柚葉と美雪が裏でしていたことを知っているし、凛の前でも自分の過ちを認めた。だから、こんなタイミングで利明がG県へ向かったのなら、おそらく美雪
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