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第492話

Author: タマタツ
絃葉は歩み寄り、礼儀正しく声をかけた。

「静代さん」

静代は目も上げず、相変わらず傲慢な態度で言った。

「座りなさい」

絃葉は彼女の冷ややかな態度には、もう慣れていた。遠慮せず席に着くと、メニューを手に取り、店員にいくつか料理を注文した。

静代はすぐに不満をあらわにした。

「勝手に注文して、私が何を食べたいか聞きもしないの?」

絃葉はメニューを閉じ、淡々と答えた。

「静代さんはずいぶん前からいらしたのでしょう?ご自分の分はまだ注文していなかったんですか?今頼んだのは、どれも食べやすい京城の郷土料理です。静代さんも召し上がれるものばかりでしょう」

最後の言葉は店員に向けたものだった。

静代はたちまち不機嫌な顔になった。

「景がいないと、取り繕う気すらなくなるのね?それが目上の人間に対する口の利き方なの?」

絃葉は気にも留めず、静かに彼女を見た。

「いいえ。まず私は、以前から静代さんの前ではこの態度です。取り繕っていたことなどありません。

それから、敬意というものは互いに示すものです。目上の人が年下を尊重しないのなら、どれほど礼儀をわきまえた人間でも、度重なる傲
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