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第681話

Author: おミカン
全てを打ち明ければ、じいちゃんがショックに耐えられないのではないか。

絵里の懸念を察した治夫は、みるみる顔を曇らせる。

「お前が思うほど、わしはヤワじゃない。話してみなさい。一体何があったんだ」

絵里はまだためらっている。

「今は何よりもお体を休めることが一番だ。それに、あの件はもう終わったことだから」

「拓海は……」

治夫は言葉を詰まらせ、その瞳に淡い哀愁を浮かべる。

「知りたいんだ。そして、すべての真相を知る必要がある」

絵里は彼の前にしゃがみ込み、しわの刻まれた両手をしっかりと握り締める。そして顔を上げ、まっすぐ彼を見つめた。

「……分かった。話すね」

もう隠し通せない。

そう悟った。

十分後。

絵里の話を聞き終えた治夫は、怒りに顔を強張らせ、目元を赤く染めている。

「奴らめ……全くもって人間の血が通っておらん!」

両手は小刻みに震えていた。

絵里はこれ以上彼の体に障るのではないかと、気が気ではない。

「じいちゃん、落ち着いて。もう奴らは捕まったよ。あとは法の裁きを受けるだけだから」

治夫は絵里を深く見つめる。目元の赤みはさらに強くなっていた。
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