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第128話:三日ぶり

Author: Sunny
last update publish date: 2026-10-07 23:33:32

ここ数日。

玲は、思っていた以上にカフェへ行けていなかった。

港町へ拠点を移せば。

東京にいるよりは、少し時間ができると思っていた。

完全に見込み違いだった。

リモートに切り替えたことで。

移動時間が消えた。

そして。

その空いた時間へ。

会議が容赦なく詰め込まれた。

朝はニューヨーク。

昼間は国内。

夕方から夜はヨーロッパ各所。

ビーチハウスの窓から海が見えているのに。

ここ三日。

昼間の海をまともに眺めた記憶すらなかった。

「次、三十分後です」

画面越しに加瀬が言う。

「分かっています」

「その後、一時間空いてますけど」

玲の目が。

予定表の空白へ落ちた。

「そこは入れないでください」

「珍しいですね」

「予定があります」

「何の?」

「私用です」

加瀬が。

少しだけ眉を上げる。

「この三日、同じこと言って全部潰れてますけど」

「だから今日は潰さないでください」

思ったより。

強い声が出た。

加瀬は数秒黙ってから。

「了解です」

とだけ答えた。

画面が切れる。

玲は。

椅子の背へ身体を預けた。

疲れている。

でも。

一時間半。

あれば行ける。

エマに会える
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