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第64話:同じ答え

Author: Sunny
last update publish date: 2026-08-17 22:10:57

「空間が一度外へ開くことで、それまで見ていたものを振り返らせる働きがあるって」

思わず。

浜中さんの顔を見る。

ほとんど。

自分が玲ならそう言うだろうと思った通りだった。

「面白いね」

浜中さんが笑う。

「同じ作品を見ても、全然違う」

エマは何とも言えない気持ちになった。

八年も離れていたのに。

今の玲がどう見るかを。

自分はまだ、こんなにも簡単に想像できる。

しかも。

当たっている。

「でも、僕はエマさんの方がしっくりくるな」

「……そうですか」

「うん。流れを作るなら、ここでは切りたくない」

浜中は会場図を見ながら頷いた。

「やっぱり僕たち、絵を見る時の癖が少し似てるのかもしれない」

そう言われると。

今度は別の意味で気恥ずかしくなった。

エマは誤魔化すようにお茶へ手を伸ばす。

「偶然です」

「そう?」

「二人しかいないので、意見が合う確率も高いです」

「そういうことにしておこうか」

浜中さんが楽しそうに笑った。

***

一通り資料を見終える頃には、予定していた時間を少し過ぎていた。

「助かったよ」

浜中さんは資料をまとめながら言った。

「本当に?」

「本当に。専門家って、知識が
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