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第480話

Auteur: こふまる
意図的な探り合いのような会話を楽しみながら、涼の次の一手を期待に満ちた瞳で待った。

彼は長い間夕月を見つめ、その真意を測るように瞳を揺らめかせる。

結局、心を奪われていた方が先に白旗を上げた。

「何でも、君の望むものを――」

涼は丁寧にお茶を淹れ始めた。その優美な所作に、夕月は目を奪われる。

まるで茶道の心得があるかのような美しい手つき。

夕月はデスクに戻り、資料に目を通しながら、何かを待つような余裕を持って微笑んでいた。

涼は淹れたお茶を軽く吹き、温度を確かめてから彼女に差し出した。

香り高いお茶の蒸気が立ち昇る。一口啜った夕月の表情が、ふっと緩んだ。

その時、モニターに再び雅子からのビデオ通話の着信が表示される。

夕月は穏やかな笑みを浮かべながら通話を受け入れた。優しい眼差しで画面の中の雅子を見つめる。

夕月の瞳に潜む笑みに気付き、雅子は一瞬たじろいだ。

この通話を予期していたことは明らかだった。

雅子の眉が挑むように上がる。まるで興味深い獲物を見つけた猟師のような表情だ。

その瞳には、戦意の炎が灯っていた。

「安井とは話をつけました。私の意図を誤解し
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