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第328話

Author: キラキラ猫
現在の九条家の本邸は、四階建ての豪邸だ。

三階の窓からは、東都の海が遠くに見渡せる。果てしなく広がる海は、静かで穏やかだった。

湊は背後から遥を抱きしめた。彼女の首筋に落ちた汗が、背骨のラインを伝って滑り落ちていく。

透き通るように白い肌が月明かりに照らされ、ガラス窓に反射した銀色の光が彼女の体の上に降り注いでいた。

海面が満ち潮を迎えるように、遥の頬が冷たいガラスにぴったりと押し付けられ、吐き出す熱い息が白く曇った。

白い肌は薄紅色に染まり、黒髪が両肩に散らばっている。

肩に残る赤いキスマークとともに、それはまるで冬の日に咲き誇る梅のようだった。

遥は、もう息が続かないと感じていた。

耳元には荒い呼吸音が響き、その一つ一つが彼女自身の息遣いと深く交わり合っている。

遥の目の前がすっかり霞み、窓の外の景色などもう何も見えなくなっていた。

ただただ、意識が遠のいていく。

ようやく嵐が過ぎ去った頃には、東の空が白み始めていた。

遥は指一本動かす力すら残っておらず、湊の胸を軽く押し返した。

「あなた、これからは私と別の部屋で寝てちょうだい」

これじゃあまるで、イン
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