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1 応援したい人

مؤلف: けいこ
last update آخر تحديث: 2026-01-30 13:54:33

「賢人!」

「うわっ、えっ、びっくりした」

「久しぶり~元気だった? 高校卒業以来だから5年ぶりくらいかな?」

突然「ラ・フルール」に現れたのは、篠原 みさと――僕の高校時代の友人だった。

かなり感じが変わってる。

ロングヘアがショートになってるせいか?

「ま、まあ元気だけど、急にいったいどうした?」

「賢人がここで働いてるって聞いたから、来てあげたの」

「来てあげたって……」

「売り上げに協力したくてね。優しいでしょ?」

「そ、そっか、わざわざありがとう」

「……うん。賢人、お花、好きだったんだね~。知らなかった」

「ずっと好きだよ。花を見てると癒される。ここで働いてから、どんどん花の魅力にハマってる」

「へえ~、賢人がそんな立派になるなんて。私も嬉しいよ」

「みさと、ちょっと上から目線だよな」

「だって私はモデルだもんね~。それも超人気雑誌の一流モデル」

「あ、ああ、知ってる。高校の同級生達がみんな噂してたから。でも、自分で一流とか言う?」

「だって本当のことだもん」

「ま、まあ、本当にみんな言ってたからね。頑張ってるんだな」

ものすごく有名な女
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  • 再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~   1 あなたとひとつになる夜

    仕事が終わり、マンションまでの少しの距離を自転車で走った。冷たい風が頬をかすめる。なぜか、ふと、小川先生のことが頭をよぎった。電話しながら言われた言葉の一つ一つに、本当に胸が痛くなった。瑞の幸せを考えたら、このまま一緒にいない方がいいのかなって……でも……私の心の中には、瑞との再会から今までの色んな思い出が重なって、それがどんどん膨らんでいる。それに加えて、坂井先生や賢人君の想い、小川先生の存在――あちこちに散らばっていたバラバラの感情が、今、ひとつになろうと頑張ってる。このまま上手く整理ができたら……瑞への本当の気持ちがはっきりするような気がしてる。そんなことを考えながらマンションの近くまで来た時、1人の男性の姿が視界に入った。そのシルエットに背筋が凍る。「愛莉!!」私の名前を呼びながら、道路を渡ってこっちに来る。思わずこの場から逃げたくなった。「どうして? どうしてこんなところにいるの?」「どうしてって……お前のマンションあっちだろ? 何でこっち側にいるんだよ?」「か、関係ないでしょ。いったい何の用?」私を彼女と2人で散々バカにした男……元カレの顔なんて見たくもないのに。「そんなに冷たくするなよ。まだ別れてそんなに時間が経ってるわけじゃないんだからさ」どうすればそんな軽薄なことが言えるの?あなたには人の心が無いの?プールでの出来事は無かったことになってるのかと、不信感でいっぱいになる。「……あなたには会いたくないよ。お願いだから早く帰って。もう……来ないで」「そういうなよ。お前さ、この前、一緒にいた男って医者だって言ってたよな?」「えっ……な、なんなの、いったい」急に何なのか。だとしてもあなたなんかに教えたくない。「愛莉さ、あの医者とは幼なじみなんだろ? 友達なんだよな? だったらさ、この前プールで会った女に紹介してくれよ」「えっ……? 紹介するってどういう意味? あの子、あなたの彼女でしょ? あなたはあの子を好きになったから私と別れたんだよね?」

  • 再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~   3 切な過ぎる恋心~瑞side~

    「すまない。君の想いを応援することはできないけど、俺にはそれを止める権利も無い。俺だって、愛莉を諦めろと言われても、絶対に無理だから。君の気持ちは……わかるつもりだ」 「……ありがとうございます。愛莉さんが、あなたを好きになる理由、何となくわかる気がします。先生は優しくて、本当に素敵な人ですね。おまけにお医者さんだし、カッコいいし……無敵ですよね」 「……そんなことはない。君だって……。それに、愛莉はまだ俺を選んだわけじゃないよ。俺も、彼女の答えを待ってる」 「そ、そうなんですか!?」「ああ、そうだ。情けないけど、まだ……彼女を振り向かせられないでいる」「……先生みたいな人でも、そんな顔するんですね」「……まいったな。俺は……無敵なんかじゃないんだ」「無敵ですよ。僕から見たら。あなたは本当にすごい人です。うらやましいくらいに。愛莉さんもきっと……」 「ん?」 「あっ、いえ。僕も、今はまだ……先生と愛莉さんを応援することはできないです。でも、今日、先生と話せて良かったです。お時間取らせてすみませんでした。ありがとうございました」 そう言って頭を下げ、彼は中庭から走って出ていった。彼のような好青年はなかなかいないだろう。 愛莉は…… 本当に俺を選んでくれるだろうか? 絶対に諦めたくない気持ちの中に、ほんの少しの不安が混じるこの想いを抱えて、俺も午後からの仕事に戻った。

  • 再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~   2 切な過ぎる恋心~瑞side~

    「うらやましいです。あなたは、ずっと昔から愛莉さんを知ってて、そして……今も愛莉さんのことを独り占めしてる」「同じだと思ってたよ。君も、彼女が好きなんだね」山下君は、僕の指摘にたいして驚くこともなく、深くゆっくりとうなづいた。「僕も、菅原先生が愛莉さんを好きなことは気づいてました。あなたに、こんな僕が敵うわけないってちゃんとわかってます。それでも……僕は愛莉さんが好きなんです。先生に比べたら、一緒にいる時間はとても短い。だけど、僕は誰よりも愛莉さんを想ってます。あなたにだって負けないくらいに」山下君の顔から真剣さが伝わってくる。愛莉には、こんなにも想ってくれる人がいるんだ。そのことはちゃんと受け止めようと思う。でも、だからといって山下君に愛莉を譲るわけにはいかない。――絶対に。「俺も、愛莉への愛情は君に負けない。何があろうと……愛莉は俺が守る」「自信があるんですね。それだけの見た目ですからね。もし僕が先生の容姿だったらどんなに良かったか……って思いますよ。もちろん、中身も愛莉さんに認めてもらわないとダメですけど。先生……実は僕、愛莉さんに告白しました」愛莉に?知らなかった……「僕の友人の女性に背中を押してもらって、勇気を出すことができました。まあ、見事にフラれましたけどね。弟みたいだって言われました。それって……すごくつらいです。でも、告白したことは1ミリも後悔していません」「……」「確かに僕は、見た目も中身もあなたには勝てません。どうあがいても勝てるわけがない。でも……それでもやっぱり愛莉さんを好きでいることは諦めたくないんです。僕はこんなにも愛莉さんが好きだから」真面目でひたむきな彼の想いは、とてもカッコよく、男らしいと思う。切実に訴える涙目の山下君にかける言葉を、俺は必死に探した。

  • 再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~   1 切な過ぎる恋心~瑞side~

    俺は、山下君が病院の中庭にいるのをたまたま見かけて声をかけた。 「山下君」 「菅原先生……こんにちは」 「仕事?」 「……はい。愛莉さんはいないですけど」 「ここの病院の仕事は別の人に変わってもらったみたいだね」 「はい。まだあまり無理はしない方がいいみたいです」 山下君は沈痛な面持ちで、そうポツリと言った。 愛莉の怪我のこと、まだ気にしてるのか…… 「ああ。山下君も仕事頑張って……じゃあ、また」 「あの! 先生」 去ろうとしたら、彼が慌てて叫んだ。 「すみません、お仕事中にこんなこと……」 「いいよ、今、休憩中だから。何かあった?」 「あ、いえ、何かあったというわけじゃないですけど、ちょっと聞いてみたいことが……」「何かな?」「あの……子どもの頃の愛莉さんは……どんな感じだったんですか?」 わざわざ俺を呼び止め、愛莉のことを聞くのか? やはり…… 「彼女は……そうだな。一言で言うと、『癒し』の存在かな。側にいるだけで、いつも俺の気持ちを落ち着かせてくれた。もちろん、他の友達にもそうだったと思う。とにかく誰にでも優しい子だ」 「今と変わらないんですね……」 俺は、その言葉にうなづいた。 「あいつは、何も変わらない。ただ……とても大人になった」 大人になる―― それは当たり前のことだけど、そこには、俺なりの愛莉へのいろんな思いがこもっていた。 「大人に……って、どんな風に……ですか?」 聞いてはいけないけど聞きたい、そんな感じを受ける質問だった。 「それは秘密だな……」「え……」「でも、久しぶりに愛莉に再会した時は本当にドキドキした」 あの時は、自分でも信じられないくらい気持ちが高ぶってしまって、それを気づかれないようにするのに必死に平静を装った。 恋焦がれながらも、別れることになった想い人との運命的な再会に…… 俺は、信じられない程、胸が熱くなったのを覚えてる。 でも…… 「ドキドキした」なんて、どうしてわざわざ山下君に話してしまったんだろう?

  • 再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~   3 冷たい言葉の雨~真菜side~

    根性の悪い女。何か変な手を使って誘惑しない限り、瑞先生があの子を好きになるはずがない。いったいどうやったの?『あの……急にどうしたんですか? 小川先生の仰ってる意味がわかりません』電話の向こうで焦ってるのがわかる。「瑞先生はね、あなたと違ってとても優秀なの。うちの病院で、これから活躍していく超一流の人間、エリートなの。そんな人が、もし、何かの間違いで、あなたみたいな下級の人と付き合うことにでもなったら……瑞先生の信頼や人気はガタ落ち。そのせいで、小川総合病院まで評判が悪くなるわ。あなた、それでもまだ彼を誘惑して騙すつもり?」『騙すだなんて、私は誘惑なんてしてません』「嘘よ、何か汚い手を使って瑞先生を誘惑したに違いないわ。そうでなければ、どうして瑞先生があなたみたいな女を選ぶことがあるの? おかしいわよ、花屋なんかで働く女と医師が付き合うなんて」『……』黙ってる、あまりにも正論を語られて落ち込んだ?私を怒らせたバツよ。いい気味だわ。「なんとか言いなさいよ」『すみません。今日は、瑞のことでとても大切なお話があると言われたので携帯番号を教えましたけど、そんなお話でしたら……もう切りますね』「ちょっと待ちなさいよ! 逃げるの? 身分をわきまえないで瑞先生に近づいておいて、私と向き合わないなんて卑怯よ。私に勝てるの、あなた?」『私は、小川先生に勝てるなんて……そんなことは思ってません。瑞は、本当に大事な幼なじみです。今はそれしか言えません。でも……未来がどうなるのかは、自分にもわからないんです』「幼なじみなら、幼なじみらしく、瑞先生が幸せになるように応援するべきじゃないの? 瑞先生が結婚して1番幸せになる方法、そのくらい、あなたにだってわかるわよね」『……』「私と結婚すること――それが答えよ。身分も能力も見た目も、全てが釣り合う。あなたに瑞先生の相手は無理なの! いいわね、さっさと消えなさい!」そう言って、私は電話を切った。心臓がドキドキして息苦しい。「未来はどうなるかわかりません」だなんて、よく言えたわね。 私は……あんな子に負けたくない。負けてたまるもんですか。その夜、私はベッドに入っても、悔しさが込み上げて眠れなかった。誰に対してもイライラして怒りが湧いてくる。まさか、ここに悪魔でもいるの?

  • 再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~   2 冷たい言葉の雨~真菜side~

    「子どもの頃のことなんて忘れたわ。大切なのは今でしょ? いったい、お父様はどっちの味方なのよ? 私が可愛くないの?」お父様ひどいわ。こんな屈辱には耐え難い、なのに味方になってくれないの?「少し冷静になりなさい。菅原先生は、この病院に必要な内科医だ。とても優秀で、謙虚で、誠実な素晴らしい医師だ。だからこそ、私は彼をうちに引き抜いた。彼も、医師としてステップアップできるならと、ここに来ることを決めてくれたんだ。そんな彼に大切な人がいるなら、可哀想だが真菜にはチャンスはない」「そんな! どうしてそんなこと言うの? ひどいわ、お父様なんて大嫌い」昔からそうよ。お父様は、私を守ってくれない。医師になってもまだ認めてくれないんだ。瑞先生のことは褒めるのに!お父様、あの女、そして、私を選ばない瑞先生。私の怒りの矛先は、いくつにも枝別れしていった。お父様にはもう頼まない。私が自分で何とかするから。何か良い手はない?お父様も、瑞先生もダメなら……直接、あの女に言えばいいんじゃないの?私は、いてもたってもいられなくて、すぐに花屋に電話をかけた。あの女が出て、今夜話たいことがあるからと携帯番号を聞き出した。***夜になり、私は自分の部屋から電話をかけた。今日はずっとイライラが止まらない。『こんばんは。小川先生、どうされたんですか?』嫌な声。かわいこぶった、癇に障る声だ。「あなたに話したいことがあるの」『菅原先生のこと……って仰ってましたよね。何でしょうか?』「あなた、瑞先生のことをどう思ってるの?」回りくどいのは嫌、私は単刀直入に聞いた。『どう……って、瑞は私の幼なじみで……』「そんなことは百も承知よ。幼なじみのくせに、瑞先生を誘惑するなんて、あなた、どういうつもり?」『え? 小川先生……それはどういうことですか?』「はぁ? とぼけるつもり?」

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