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第159話

Author: かけるに
翌日。

海渡のもとに朗報が届いた。

飛田コーポレーション最大の競争相手である土岐グループが、なぜか突然、今回の入札から撤退したのだ。

理由は分からなかった。

だが海渡にとって、これほど喜ばしい知らせは生まれて初めてだった。

土岐グループの撤退によって、飛田コーポレーションの落札はほぼ確実となった。

海渡はすっかり有頂天になっていた。

......

唐沢は我慢できず、礼都の前で不満を漏らした。

「土岐様、最近の飛田海渡がどれほどもてはやされているか、ご存じないでしょう。

児童養護施設を支援したのは明らかにうちなのに、今ではメディアまで飛田の功績として報じています。

それに、秋谷さんと彼の恋愛話も、いったいどれだけ脚色されたことか。とうとう映像化権まで買われて、テレビドラマになるそうですよ」

礼都は手にしていた書類を置いた。

「ボランティアは、見せびらかすためにやるものじゃない。ほかに用は?」

「......」

彼は首を横に振った。

礼都は顔も上げずに言う。

「なら、出ていけ」

唐沢は部屋を出る前に尋ねた。

「今日は病院へ望様のお見舞いに行かれますか?
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