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第554話

Author: 鈴木真知子
客たちは顔を見合わせ、心の中で苦笑した。呼ばれてもいないのに乗り込んできたうえに、プレゼントまで持参するとは。随分と「粋な」計らいじゃないか、と。

一方、林家の面々は何が起きているのか何が何やら分からず、ただ狐につままれたような顔をしていた。

次の瞬間、理はすっと目を細めて大広間の入り口へと視線を向け、余裕たっぷりの声を響かせた。

「待たせたね。もう入っておいで」

彩葉は訝しく思いながら扉の外へと目をやった――そして、思わず目を見開いた。

現れたのは、YS通信の山口人志チーフだった。鼻や頬を青あざだらけにして、痛々しいほどに腫れ上がった顔を衆人環視の真っ只中に晒されながら、足を引きずって宴会場へと歩み入ってくる。

パリッとした清潔なスーツに身を包んではいるが、それがかえって、その下に隠された無惨な暴行の痕跡を際立たせていた。

聡い彩葉には、そこですべてが腑に落ちた。

あの夜、人志は部下のパパラッチに自分たちを盗撮させた。それが理に露見したのだ。北川家の御曹司を相手に火遊びをするとは何事か、その報いは、見れば一目瞭然だった。

理がどうしても今夜連れてきたかった「面白いも
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