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第602話

Auteur: 鈴木真知子
夕食時、彩葉と瑠璃子は並んで祖母・竹内真弓(たけうち まゆみ)の食卓を囲んだ。質素ながらも、作り手の温もりが感じられる家庭料理が並び、三人の笑い声が絶えることのない、穏やかで満ち足りた時間が流れていった。

「瑠璃子ちゃん、帰ったら佐久間さんに伝えておくれ。食べ物や健康食品を、もうこんなにたくさん送らなくていいってね。私はたった年寄り一人では、とても食べきれないからね。置いておくだけじゃもったいないだろう」

真弓は、愛おしい孫娘の手をそっと握り、慈しむように語りかけた。

「佐久間さんのところが裕福なのはわかっているよ。でも、これほど気を遣われると、私のほうが申し訳なくてね。そもそも、この命は佐久間さんが救ってくださったんだ。どれほど感謝してもしきれないのに、これ以上いただくわけにはいかないよ」

その言葉に、瑠璃子は驚きに目を見開き、祖母の手をぎゅっと握り返した。

「おばあちゃん……彼、よく来てくれているの?」

「毎月二、三度は顔を見せてくれてね、一緒におしゃべりして過ごすんだよ。育ちはよくても少しも偉ぶるところがなくて、気さくで、本当に礼儀正しいお方だよ。一目見ればわかる。ち
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