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第133話

Author: 相沢美咲
美羽は社長室を出ると、ふと振り返って中を一瞥した。ちょうど翔平が封筒を開け、訴状に目を通したところだった。氷のように冷え切った横顔に、嘲りを極めた冷たい笑みが浮かぶ。

「イヴリンさん、秘密基地を案内してあげる」

美羽は優しい笑みを浮かべた。「秘密基地?」

「着いたら分かるよ」

美羽は一緒にインタビューに来ていたカメラマンたちに、先に行ってもらうよう伝えた。

その後、柚葉に続いて、キッズスペース脇の通路から上の階へと向かった。このフロアは大規模な改修が行われていた。

上の階に着くと、ある部屋の前で、柚葉は手慣れた手つきで暗証番号を入力し、扉を開けた。

中を見て、美羽は息をのんだ。

そこには小さな植物園が広がっていた。徹底した恒温管理のもと、ホログラム技術が本物の森の雰囲気を再現している。築山のある池では錦鯉が泳ぎ、林の中では鳥が囀っていた。

柚葉は美羽の手を引き、奥へと進んだ。

悠斗から、翔平が遺産の半分を柚葉の名義にしたとは聞いていたが、この溺愛ぶりを目の当たりにし、美羽は改めて驚かされた。

翔平は身内にさえなれば全てを尽くすが、無関心な者には極限まで冷酷になれる
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