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第137話

Auteur: 小円満
時生はまだ私の上から退こうとせず、高い鼻筋が触れそうな距離で、淡々と言った。「忘れたのか?前回から、もう一か月以上空いてる。そろそろいいだろ……」

「で、でも……」

焦った私は、顔を真っ赤にして叫んだ。「生理、来てるから!」

その言葉で、ようやく時生の動きが止まった。

信じてもらえない気がして、慌てて続ける。「ほんとだって。あの日、病院の産婦人科で会ったでしょ?あれ、薬を飲んだらそのまま来ちゃって……」

時生の表情には、わずかに不機嫌さが滲んだ。低く落ちる呼吸から、落胆とやりきれなさがはっきり伝わってくる。

それでも、彼は自分の場所に戻り、無理には触れてこなかった。

彼は物心ついた時から名家で育っている。教育が行き届いたから、女を力ずくでどうこうするような真似はしない。

まして彼がその気になれば、女に困ることなんて絶対にないのだ。そんなことをする必要もない。

とはいえ、この夜はほとんど眠れなかった。

ひとつは母の病気のこと。もうひとつは、時生の隣で寝るというだけで、体の隅々まで落ち着かなかったからだ。

……

幸い何事もなく、翌朝は薄明かりが差すころには起き上がっ
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