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第165話

Author: 小円満
続いて、潮見大学音楽学院の院長が声を上げた。「この件については、私も証言できます。当時、私たちは実際に結婚式に出席しています。もし忠平さんが忘れているというなら、写真が証拠です!」

そう言うと、彼らは年季の入ったアルバムを取り出し、大切そうに一ページずつめくりながら、記者たちのカメラの前に差し出した。写真には、撮影された日付がはっきりと残っている。

そこには、忠平が母を抱き寄せ、歓声に包まれながらキスをしている姿が写っていた。とても幸せそうで、見ているこちらが照れるほどだった。

あの頃の忠平は勢いに満ちあふれ、母は息をのむほど美しく、まさに群を抜いた存在だった。最後の集合写真には、忠平の両親も写っており、誰もが笑顔で、これから悲劇が待っているなんて、微塵も感じさせない空気だった。

記者たちは思わずため息を漏らし、次々と写真を撮り始める。

そこで、澄江が口を開いた。「私の調べでは、雅代が忠平と婚姻届を出したのは、私の教え子と忠平の結婚式から一年後です。でも不思議なことに、雅代と忠平の長男は、昭乃と同い年なんですよ。これが何を意味するのか……皆さん、もうお分かりでしょう?」

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