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第633話

Author: 小円満
健介は冷や汗をびっしょりかきながら、おそるおそる口を開いた。

「晴人さんが神崎グループと江城グループとの提携をまとめました!以前、神崎家に却下されたあの新エネルギープロジェクトですが、今度は晴人さんに任せることが決まったそうです。それだけじゃありません。前に僕たちが散々動いても獲得できなかった海外融資まで、晴人さんに下りたんです!」

時生は目を鋭く細め、拳を握り締める。力が入りすぎて指の関節は白くなり、青紫色に浮き上がっていた。

なるほど、そういうことだったのか。

もっと早く気づくべきだ。

高司がこのまま黙って引き下がるはずがない。

すべてを悟った時生は、低く吐き捨てるように言った。「やっぱりな。今回のやり方はあまりにも速くて容赦がない。しかも急所だけを正確に突いてきた。晴人一人にこんな真似ができるはずないと思ってたんだ。相手が高司なら納得だ」

そのとき、ドアがノックされる。続いて、扉の向こうから晴人の軽薄な声が響いた。

「親愛なるお兄さん、いる?入ってもいい?」

時生は奥歯を噛み締めるほど腹を立てたが、聞こえないふりをし、健介にドアを開けるよう目配せした。

健介が
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