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第 322 話

Author: 柏璇
雪音は逃げるようにその場を後にした。

そのころ。

蒼司は一連の用事を済ませると、高瀬家の雅俊に会いに行こうとしていた。

だが、邸宅の使用人から「ご家族は外出中ですので、改めてお越しください」と告げられる。

――改めて?

もう事は進んでいるのに、次の段階はどうする?

早く彩乃と話をつけて、復縁のことを進めなければならない。

車に乗り込み、高瀬家の門前を離れる。

「蒼司社長、一日中何も召し上がっていません。どこかで食事をされませんか?」と運転手が声をかけた。

「店は予約してあるのか?」

「いえ。ただ、この先に一軒あります」

十分後。

店に着き、蒼司は個室に通された。複雑な表情を浮かべながら席につく
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