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第 324 話

Auteur: 柏璇
「承知しました」

……

高瀬家。

電話を切った雅俊は、煙草をくゆらせていた。

向かいに座っているのは拓海だ。

父が蒼司と接触していることについて、拓海は内心、少なからず敬意を抱いていた。

さすがは父親。喜怒を表に出さず、嫌悪も反発も完璧に隠し通す。

自分もまだまだだ、と痛感する。

そうでなければ、あの璃音に毎日うるさく絡まれて、いずれ爆発してしまいそうだ。

五十を過ぎた父を見ながら思う。この朝霧市では、古くからの資産家でも新興の実業家でも、高瀬家の名を知らぬ者はいない。そしてその頂点に立つのが、父・雅俊だった。

元はただの商人だったはずなのに、うまく国とつながり、国の後押しを受けてここまで来た
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