Home / BL / 名探偵シュウと秘密の校舎 / Ep13:林間学校への旅立ちと1日目の冒険

Share

Ep13:林間学校への旅立ちと1日目の冒険

Author: ちばぢぃ
last update Last Updated: 2025-06-22 11:00:06

~バスの中でのたわいのない会話~

10月上旬、秋の気配が深まる朝、星見小学校の5年生は林間学校に向けてバスに乗り込んだ。目的地は山間の「森の自然の家」で、紅葉に染まる森と清流に囲まれた場所だった。

「星見キッズ」は、窓辺に座りながら興奮気味に話をしていた。バスのエンジン音が響き、車窓には田園風景が流れていく。

「ねえ、シュウ! 紅葉がきれいそうで楽しみだよ。星見計画のことは忘れて、思いっきり遊ぼうね!」カナエが窓の外を指さして元気よく言った。

「うん、そうだね。自然の中でリフレッシュするのもいいかも。たまには頭を休めたいし」シュウはメガネをクイッと直し、ノートをカバンにしまった。

「俺、キャンプファイヤーが楽しみだ! 森の中でサッカーしたら、めっちゃ気持ちいいだろうな」ケンタがサッカーボールを膝に置いて笑った。

「スケッチするの、楽しみだな。紅葉の色をちゃんと描けるか、ちょっと緊張するけど」リナがスケッチブックを手に持って微笑んだ。

「自然の家のWi-Fi、使えるかな? 夜にゲームでもしてみたいんだけど」タクミがタブレットを手にいじりながら呟いた。その時、隣の席から声がした。

「シュウたち、林間学校って何するんだろうね?」振り返ると、クラスメイトの田村悠斗(ゆうと)くんがニコニコしながら話しかけてきた。

悠斗はサッカー部で明るい性格の人気者で、ショートカットの黒髪が特徴だった。

「悠斗! お前も楽しみだろ? ハイキングとかキャンプファイヤーがあるみたいだよ」ケンタがボールを軽く蹴って笑った。

「うん、楽しみだよ! 特に川遊びがいいな。魚でも釣れたら最高だ」悠斗が目を輝かせて言った。

「魚釣りか…。僕、釣り竿持ってくればよかったかも」シュウが少し後悔したように呟いた。

「大丈夫だよ、シュウ。自然の家に道具があるって先生が言ってたから」カナエが優しくフォローした。

「でも、夜はちょっと怖いかも。森の中って、動物とか出ないかな?」リナが少し不安そうに言った。

「出ても可愛い動物だけでしょ? シカとかタヌキとか。狼はいないから大丈夫だよ」悠斗が笑いながら手を振った。

タクミがタブレットで調べて言った。

「この辺りは自然保護区だから、野生動物は少ないみたいだ。でも、虫は多いかもな」

「虫…。苦手だから、気をつけようね」カナエが少し顔をしかめた。

バスは約2時間走り、自然の家の近くまで来た。車窓から見える紅葉が美しく、子供たちは窓に顔を押し付けて歓声を上げた。

悠斗が興奮気味に言った。

「見て! あの木、まるで燃えてるみたいだよ!」

「うん、本当にきれいだね。写真撮っておこう」リナがスケッチブックを置いてカメラを構えた。

「この景色、ゲームの背景にしたら映えそうだな」タクミがタブレットを手に笑った。

「シュウ、林間学校で何か面白いこと起こるかな? 星見キッズらしい冒険が」ケンタが目を輝かせた。

「さあね。でも、事件じゃなくて楽しければいいけど…」シュウが少し考え込むように言った。

バスが自然の家に到着すると、木造の宿舎が目の前に現れた。

看板には「ようこそ、森の自然の家へ」と書かれ、子供たちは荷物を降ろして宿舎に入った。

担任の田中先生がマイクを持って説明を始めた。「みんな、2泊3日の予定だよ。今日はオリエンテーションとハイキング、夜にキャンプファイヤーだ。安全に楽しもうね!」

~1日目のオリエンテーションとハイキング~

オリエンテーションでは、宿舎のルールや緊急時の連絡先が説明された。

シュウたちは真剣に聞き、ノートにメモを取った。

悠斗が隣で小声で言った。「シュウ、ルール多すぎだろ。自由に遊びたいな」

「うん、でも安全のためだから我慢しよう。ハイキングが楽しみだよ」シュウが笑顔で答えた。

オリエンテーションが終わると、早速ハイキングに出発した。

森の中のトレイルは土と葉で覆われ、秋の香りが漂っていた。

田中先生が先頭に立ちながら言った。

「みんな、紅葉の葉っぱやどんぐりを集めてみて。自然の美しさを感じてね」

シュウたちは班ごとに分かれ、森を歩いた。

カナエがどんぐりを拾って叫んだ。

「見て、シュウ! こんな大きなどんぐり、初めて見た!」

「すごいね、カナエ。よく見つけた。僕も探してみよう」シュウは木の根元を覗き込み、小さな石を見つけた。

「シュウ、それはどんぐりじゃないよ。石だよ!」ケンタが笑いながら言った。

「うっ…。確かにね。次は気をつけるよ」シュウが照れ笑いした。

リナはスケッチブックに紅葉の葉を丁寧に描き、集中していた。

タクミが木の枝を調べながら言った。

「この木、昔の教科書で見た種類だ。紅葉が特に美しいね」

「うん、色が濃くてきれい。スケッチに活かせそう」リナが頷いた。

悠斗は班の前を歩きながら、木の枝を手に持って振った。

「この枝、剣みたいだ! 冒険気分だね!」

「悠斗、気をつけて。怪我したら大変だよ」カナエが心配そうに言った。

ハイキングのルートは約2時間で、頂上近くの展望台に着いた。

眼下に広がる紅葉の海に、子供たちは歓声を上げた。

「わあ、すごい! 絵本みたいだね!」リナが目を輝かせた。

「この景色、最高だ! 写真撮っておこう」ケンタがスマホを取り出した。

「ゲームの背景にしたら映えそうだな」タクミがタブレットを手に笑った。

「自然の中って、気持ちいいね。星見計画のことも忘れて、楽しもう」シュウが深呼吸しながら言った。

~夕食とキャンプファイヤー~

ハイキングの後は宿舎に戻り、夕食の準備が始まった。メニューはカレーライスで、シュウたちは班ごとに役割分担した。

カナエが鍋をかき混ぜながら言った。

「シュウ、カレーってみんなで作ると楽しいね。星見キッズ、料理も得意だ!」

「うん、チームワークがいいからだよ。カナエ、味見してみて」シュウがスプーンを渡した。

「うまい! ちょっと塩を足したら完璧だよ」カナエが笑顔で答えた。

悠斗が野菜を切る手伝いをしながら言った。

「シュウ、カレーって男らしくていいな。僕、もっと辛くしてもいい?」

「大丈夫だよ、悠斗。みんなの好みに合わせて調整しよう」シュウが穏やかに言った。

夕食後、キャンプファイヤーが始まった。

外の広場に大きな焚き火が作られ、子供たちは円になって座った。

歌を歌ったり、ゲームをしたりして大盛り上がりだった。悠斗がリードして「山の歌」を歌い、みんなで合唱した。

「シュウ、歌うまいね! 僕も一緒に歌おう」悠斗が隣に座って笑った。

「ありがとう、悠斗。僕、歌は苦手だけど…頑張るよ」シュウが少し照れながら歌った。

カナエが手を叩いて言った。

「星見キッズ、歌も最高! キャンプファイヤー、楽しいね!」

「火がきれいだな。夜の森って雰囲気ある」リナがスケッチブックに火の模様を描いた。

タクミがタブレットを置いて言った。

「Wi-Fiないけど、こういう時間も悪くないな」キャンプファイヤーが終わり、子供たちは宿舎に戻った。

1日目の予定はすべて無事に終わり、みんな満足そうだった。

シュウがカバンからノートを取り出し、

「1日目、楽しい一日だった。明日も楽しそう」と書き込んだ。

「シュウ、明日もがんばろうね。川遊びが楽しみだ!」ケンタが眠そうに言った。

「うん、みんなで楽しもう。じゃ、おやすみ」シュウが笑顔で答えた。

(Ep13 完)

Continue to read this book for free
Scan code to download App

Latest chapter

  • 名探偵シュウと秘密の校舎   Ep18:爆弾の影(捜索の始まり)

    ~緊迫する夕暮れ~10月下旬の夕方、星見小学校の文化祭が終わろうとしていた。5年1組の教室で片付けを終えた星見キッズは、楽しい一日を振り返りながらホッと一息ついていた。しかし、シュウのカバンから見つかった「校内に爆弾を設置した。午後5時に爆発する。星見キッズ、探してみな。――名無しの挑戦者」と書かれた犯行文が、状況を一変させた。時計はすでに4時47分を指しており、残り時間はわずか13分しかなかった。校内放送で緊急事態が伝えられ、生徒と保護者たちはホールに集められた。警察の佐藤刑事が到着し、シュウたちに状況を確認した。「君たちが見つけた手紙だな。爆発まで時間が少ない。危険だが、協力してほしい。爆発物処理班を呼ぶが、校内を調べてくれ」「分かりました。星見キッズで手がかりを探します!」シュウが決意を込めて答えた。「班に分かれなさい。危険を感じたらすぐに戻るんだ」佐藤刑事が厳しく指示した。星見キッズは迅速に行動を開始した。シュウとカナエが1階を、ケンタとリナが2階を、タクミが技術室でカメラ映像を確認する役割に分かれた。時計は4時50分を過ぎ、緊迫感が高まっていた。夕陽が校舎の窓を赤く染め、静まり返った校内に緊張が漂った。 ~1階の捜索~シュウとカナエは1階の教室や廊下を急いで調べ始めた。文化祭の装飾が残る廊下で、靴音が響いた。シュウが懐中電灯で隅々を照らしながら言った。「爆弾は目立たない場所に隠されてるはず。カナエ、机の下や棚を見て」「うん、シュウ! 気をつけて…」カナエが震えながら机の下を覗いた。3年2組の教室に入ると、窓際に置かれた花瓶の下に小

  • 名探偵シュウと秘密の校舎   Ep17:文化祭の危機(新たな事件の幕開け)

    ~文化祭の賑わい~ 10月下旬、星見小学校の文化祭当日がやってきた。 校庭には色とりどりのテントが立ち並び、保護者や地域の人々で賑わっていた。校舎の窓には生徒たちが作った装飾が飾られ、秋の陽光が校内を明るく照らしていた。 5年1組の教室では、星見キッズが準備した「射的ゲーム&紅葉アート展示」が大盛況だった。教室の入り口には、ケンタが作った木の板にゴールが描かれた射的ゲームのコーナーが設けられ、子供たちが順番待ちをしていた。 タクミが効果音を流し、「ゴール!」という音が響くたびに歓声が上がった。 「シュウ、見て! めっちゃ盛り上がってる!」ケンタがサッカーボールを手に笑った。 「うん、ケンタ、よく頑張ったね。みんな楽しそう」シュウがメガネをクイッと直し、満足そうに頷いた。 教室の奥には、リナが描いた紅葉の絵と林間学校の写真が展示されていた。保護者たちが絵を眺めながら、「素敵な絵ね」「林間学校の思い出が伝わってくる」と感想を述べていた。 リナがスケッチブックを手に微笑んだ。 「田村くんの笑顔、絵に込めたんだ。見てくれて嬉しい」 カナエはチケットを配りながら、クラスメイトと協力して運営していた。「シュウ、射的ゲームの景品、お菓子が人気だよ! もっと補充しなきゃ!」 「了解、カナエ。倉庫から取ってくるよ」シュウが倉庫へ向かった。 タクミはタブレットで照明を調整し、展示コーナーを美しく照らしていた。「シュウ、照明の色変えてみる? 紅葉がもっと映えるよ」 「いいね、タクミ。暖かい色でお願い」シュウが戻ってきて笑顔で答えた。 5年1組の出し物は

  • 名探偵シュウと秘密の校舎   Ep16:文化祭への第一歩

    ~林間学校からの帰還~10月中旬、林間学校から帰った星見小学校の5年生たちは、重い心を抱えながらも日常に戻っていた。林間学校の3日目に起きた田村悠斗(ゆうと)くんの殺人事件は、星見キッズにとって忘れられない出来事だった。犯人の松本翔は逮捕されたものの、動機はまだ明かされておらず、シュウたちの心にはモヤモヤが残っていた。学校に戻った初日、教室の窓から見える桜の木は秋の色に染まり、校庭には落ち葉が舞っていた。シュウは席でノートを開き、林間学校の事件を振り返っていた。「松本くんの動機…。まだ分からない。田村くんのためにも、真相を突き止めたい」カナエが隣に座り、優しく声をかけた。「シュウ、考えすぎだよ。警察が動機を調べてくれるって。文化祭の準備が始まるから、少し気持ちを切り替えよう?」「うん、そうだね。文化祭…。田村くんの分も楽しみたい」シュウがメガネをクイッと直し、ノートを閉じた。担任の田中先生が教室に入り、黒板に「文化祭準備」と大きく書いた。「みんな、林間学校は大変だったけど、文化祭で楽しい思い出を作ろうね。5年1組の出し物、今日決めよう!」文化祭の出し物決め教室が一気に賑やかになった。ケンタが手を挙げて元気よく言った。「俺、サッカーの射的ゲームやりたい! ゴールに見立てた的を狙うやつ!」「いいね、ケンタ! でも、みんなが楽しめるように、いろんなアイデアを出してみよう」カナエが笑顔で提案した。リナがスケッチブックを持ち上げて言った。「紅葉の絵を展示するの、どうかな? 林間学校の思い出を絵にして、みんなに見せたい」「林間学校か…。いいアイデアだね、リナ。癒される展示になりそう」シュウが頷いた。タクミがタ

  • 名探偵シュウと秘密の校舎   Ep15:林間学校の真相(3日目の決着)

    ~3日目の朝と決意~ 10月12日、林間学校3日目の朝、森の自然の家の空気は冷たく澄んでいた。 2日目の朝、大浴場でクラスメイトの田村悠斗(ゆうと)くんが全裸の状態で遺体として発見された事件は、星見キッズに深い衝撃を与えていた。 昨夜の調査で、麻酔と消毒液を使った巧妙なトリックが浮上し、医務室と換気口が次の手がかりとされた。 警察の協力のもと、シュウたちはこの日、真相を解き明かす決意を固めていた。 宿舎の部屋で朝日が差し込む中、シュウはノートを手に仲間たちと作戦を立てた。 「昨日、麻酔と消毒液がトリックの鍵だと分かった。今日は医務室を詳しく調べ、換気口の外を確認する。田村くんのためにも、犯人を絶対に見つけるよ」 「シュウ、怖いけど…一緒に頑張ろうね」 カナエが手を握り、緊張した笑顔を見せた。 「うん、星見キッズならできる。真相に近づこう」 リナがスケッチブックを手に頷いた。 「俺、力になる! 田村くんの仇を取るんだ」 ケンタが拳を握り、気合を入れた。 「データでサポートする。トリックを解くよ」 タクミがタブレットを手に準備した。 朝食後、警察の佐藤刑事から許可が出た。 シュウたちは田中先生と一緒に医務室に向かった。医務室は宿舎の端にあり、白いカーテンと消毒液の匂いが漂っていた。 棚には包帯や薬が並び、冷蔵庫には注射器と薬剤が保管されていた。医務室の証拠シュウが冷蔵庫を開けると、麻酔薬の瓶が一つ欠けているのに気づいた。 「この麻酔薬、

  • 名探偵シュウと秘密の校舎   Ep14:林間学校の暗号(2日目の衝撃)

    ~2日目の朝と事件の発生~ 林間学校2日目の朝、森の自然の家の空気は清々しく、紅葉に染まった森から鳥のさえずりが聞こえてきた。 星見小学校の5年生は、前夜のキャンプファイヤーの興奮が残る中、2日目の予定は自然体験学習とクラフト作りを楽しみにしていた。 「星見キッズ」も、宿舎の食堂で朝食のパンとスープを食べながら談笑していた。 「シュウ、今日のクラフト作り、楽しそうじゃない? 木工細工とか作ってみたい!」カナエがパンにバターを塗りながら笑顔で言った。 「うん、僕も楽しみだよ。自然の中で何か作るの、初めてかもしれない」 シュウはメガネをクイッと直し、ノートをカバンにしまった。 「俺、弓矢みたいなの作って、サッカーよりカッコいい遊びをしたいな」 ケンタがスープを飲んで元気よく言った。 「紅葉の葉で絵を描くの、いいアイデアかも。スケッチに活かせそう」 リナがスケッチブックを手に持って微笑んだ。 「Wi-Fiないけど、写真で記録しておこう。自然の家のデータ、面白いかもしれない」 タクミがタブレットをいじりながら呟いた。 その時、食堂のドアが勢いよく開き、クラスメイトの山口くんが青ざめた顔で飛び込んできた。 「大変だ! 大浴場で…! 田村が死んでる!」 部屋に一瞬静寂が広がり、シュウたちは立ち上がった。 「田村くんが…? 行くよ、みんな!」 シュウが先頭に立ち、大浴場へ急いだ。 カナエが後ろで震えながら言

  • 名探偵シュウと秘密の校舎   Ep13:林間学校への旅立ちと1日目の冒険

    ~バスの中でのたわいのない会話~10月上旬、秋の気配が深まる朝、星見小学校の5年生は林間学校に向けてバスに乗り込んだ。目的地は山間の「森の自然の家」で、紅葉に染まる森と清流に囲まれた場所だった。「星見キッズ」は、窓辺に座りながら興奮気味に話をしていた。バスのエンジン音が響き、車窓には田園風景が流れていく。「ねえ、シュウ! 紅葉がきれいそうで楽しみだよ。星見計画のことは忘れて、思いっきり遊ぼうね!」カナエが窓の外を指さして元気よく言った。「うん、そうだね。自然の中でリフレッシュするのもいいかも。たまには頭を休めたいし」シュウはメガネをクイッと直し、ノートをカバンにしまった。「俺、キャンプファイヤーが楽しみだ! 森の中でサッカーしたら、めっちゃ気持ちいいだろうな」ケンタがサッカーボールを膝に置いて笑った。「スケッチするの、楽しみだな。紅葉の色をちゃんと描けるか、ちょっと緊張するけど」リナがスケッチブックを手に持って微笑んだ。「自然の家のWi-Fi、使えるかな? 夜にゲームでもしてみたいんだけど」タクミがタブレットを手にいじりながら呟いた。その時、隣の席から声がした。「シュウたち、林間学校って何するんだろうね?」振り返ると、クラスメイトの田村悠斗(ゆうと)くんがニコニコしながら話しかけてきた。悠斗はサッカー部で明るい性格の人気者で、ショートカットの黒髪が特徴だった。「悠斗! お前も楽しみだろ? ハイキングとかキャンプファイヤーがあるみたいだよ」ケンタがボールを軽く蹴って笑った。「うん、楽しみだよ! 特に川遊びがいいな。魚でも釣れたら最高だ」悠斗が目を輝かせて言った。「魚釣りか…。僕、釣り竿持ってくればよかったかも」シュウが少し後悔したように呟いた。「大丈夫だよ、シュウ。自然の家に道具があるって

More Chapters
Explore and read good novels for free
Free access to a vast number of good novels on GoodNovel app. Download the books you like and read anywhere & anytime.
Read books for free on the app
SCAN CODE TO READ ON APP
DMCA.com Protection Status