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【第15話】あどけなさに揺れる

مؤلف: 櫻恭史郎
last update تاريخ النشر: 2026-07-21 18:10:23
 ジェイドは、あっけなく眠ってしまったセラの、あどけない寝顔を見つめながら、ちいさくため息をついた。

 あまりに無防備だ……。

 それに、危機感もない……。

 バーニーが焦ったようにセラの名を呼ぶ声が、二階の廊下から聞こえて、ジェイドは鍛錬を放り出すようなかたちで、飛び出した。

 セラが青ざめて倒れているのを見て、焦ってしまった。

 それに、なぜかイライラしてしまう。

 セラは、青ざめた顔で、しんどそうにしながら、迷惑をかけたと申し訳なさそうにする。しんどいなら、しんどいと言ってほしい。つらいと言って、自分を頼ってくれれば——。

 そこまで考えて、ちいさくため息がでる。

 すっかり、この小さなご令嬢が気になって仕方がないらしい。

 セラは、ジェイドが靴を脱がせようとすると、顔を真っ赤にして恥じらった。目の前にいるのは、魔獣オークの醜悪な姿の者なのに。誰もがおそれて離れていった姿だ。

 セラといると、自分が魔獣の姿でいることを忘れることがある。

 調子が狂う……。

 ここ数日も、セラがひとつでも怪しい動きをしないかと、ジェイドは気をつけていた。

 書庫の鍵をあずけてみると、夕暮れ時まで、
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