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第3話

مؤلف: 心の匠
「被害者の遺族が毎日のように会社に押しかけて、騒ぎを起こしていた。お義父さんは耐えきれなくなって、飛び降りたんだ。

お義父さんが亡くなって、お義母さんも受け止めきれなくて……後を追った」

亮平は突然、拳を振り上げて壁に叩きつけ、歯を食いしばったまま吐き捨てた。

「もしあの女が戻ってきたら、即刻牢屋に送り込んでやる」

私は激しい憎しみを露わにした夫の顔を、ただ悲しく見つめていた。あまりにも知らない人のようだった。

どうして、こんなことになってしまったの?

彼の言っていることは、本当にすべて私がやったことなのだろうか。

私はそんなにも罪深い人間なのだろうか。多くの命を奪い、挙げ句の果てにはあれほど私を愛してくれた両親まで死に追いやった――

けれど――私は何ひとつ思い出せない。

実咲は脇でスマートフォンを取り出し、誠に例のインスタグラムのアカウントを見せていた。

そこには私と複数の男が親密に写った写真が並んでいる。

「たまたま流れてきたの。雅美さんに新しい彼氏ができたって知って……それで亮平さんが私にプロポーズしてくれて」

彼女はどこか落ち着かない様子だったが、誠はすぐに声をかけた。

「実咲さん、去年はずっとあなたが支えてくれたから、僕たちこの家でやってこれたんだ。余計なこと考えないで。きっと、両親も喜んでるよ」

実咲はほっとしたように息をつき、甘く柔らかな笑顔を浮かべた。

私はその写真を見つめた。

確かに、写っている顔は私だった。

けれど、投稿された日時は最近のものだ。

その頃の私は――

すでに壁の中の死体だったはずなのに。

「……あれ?ここ、ちょっとおかしい」

誠が先ほど亮平が拳で殴った壁の亀裂を指さした。

灰色のひび割れの奥から、黒い髪の毛が数本、覗いている。

「……三つ目がここだ!」

刑事たちが一斉に集まり、慎重に瓦礫とコンクリートを剥がしていく。

血と腐敗が混じった臭気が室内に広がった。

遺体が掘り出され、組み合わされていくにつれ、私の記憶の欠片もまた一つ繋がった。

脳裏に浮かんだのは実咲が見知らぬ男たちと情熱的に抱き合う光景。

そして、街で偶然見かけた、彼女が身に着けていた高級ブランドの服やバッグ。

――彼女は見た目ほど無垢ではない。

私の死と関係しているのだろうか。

亮平と実咲は捜査関係者ではないため、先に家へ戻ることになった。

私は迷うことなく、その後を追った。

玄関に足を踏み入れた瞬間、目の前の光景に立ち尽くし、指先がわずかに震えた。

かつては家の隅々にまで、私の気配が残っていたはずなのに――

今はどこにも見当たらない。

私と夫のツーショット写真はすべて実咲のものに置き換えられ、私のクローゼットには彼女のワンピースがぎっしりと並んでいる。

私が可愛がっていた犬でさえ、彼女の足元にじゃれつき、懐いていた。

胸の奥がじくりと痛んだ。かつて私の夫だった男が新妻に優しく水を注ぐのを見て、そして思い出す――

夜中に目を覚ました時、ベッドサイドにはちょうどいい温度の水が用意されていたことを。

――でも、そんな優しさはもう別の女のものだ。

私は音もなく、私たちが何度も共に眠ったあの寝室へ入っていくのを見送った。

中へはついて行かず、リビングに飾られた両親の遺影の前へと漂った。

写真の中で、二人は変わらぬ慈しみの笑みを浮かべている。

心は泣き叫んでいるのに、涙は一滴も流れない。

――死人は泣けない。

声も出せない。

私の潔白を証明できるのは生前に残したものだけだ。

母の影響で私は幼い頃から、多くの人に温かな住まいを届ける仕事がしたいと願ってきた。

設計図の数値は何度も何度も確認した。

建物が倒壊するなんてあり得ない。

誰かが私を陥れたのだ。

私は作業室へ向かい、手がかりを探そうと――

実咲はそっと寝室を抜け出してきた。

露出の多いキャミソールドレスに濃い化粧を施し、そのまま外へ出て、黒塗りの高級車に乗り込む。

今日は、新婚初夜のはずなのに。

どこへ行くつもり?

疑念を抱えたまま、私は彼女の後を追った。

車は人目につかない路地で止まった。

実咲は成金然とした男と抱き合い、ためらいもなく、貪るように唇を重ねている。

その慣れきった、奔放な姿に驚く暇もなく――

太い金のネックレスを下げたその男の顔を見た瞬間、冷たいものが魂を貫いた。

あれは……

あれは父が最も信頼していた友人であり、会社のナンバー二だった男だ。

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