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第 85 話

作者: 一笠
すぐに彼は、この写真が凛が友達に頼んで写真展で買ってきてもらったものだということを思い出した。

彼女がその写真を受け取った時は、まるで宝物を見つけたかのように、一日中眺めていた。

何度か凛は、彼にこの写真の構図や撮影テクニックについて説明しようとしたが、彼はうんざりしていた。ただの1枚の写真なのに、何をそんなに分析する必要があるんだ?

だから今、この写真を見ても、なぜ凛があんなにこの写真を大切にしているのか、彼には理解できなかった。

小林さんは慌てて駆け寄り、煌から写真立てを奪い取った。彼がまた怒って壊してしまうのではないかと心配だった。

「以前、夏目さんは毎日この写真立てを磨いていました。本
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