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第 437 話

Autor: 江上開花
写真の光加減や構図はどれも一級品で、ロマンチックで温かみがありながら、力強い生命力に溢れていた。

亜夕美は、自分たちがキスをしている姿を客観的な視点で見るのは初めてで、写真の中の静樹の顔に釘付けになった。

彫刻のように完璧な横顔。その肌は背景の雪よりも白く、薄茶色の瞳は吸い込まれるような深淵を湛えている。その眼差しはどこまでも一途で情熱的だ。

それは単なる接吻というより......何かへの「献身」に近い表情に見えた。

かつて出演したファンタジードラマで、ヒロインを強引に手元に置きながらも、その実、ひざまずくように恭しく唇を奪う男の役があったが、今の静樹はまさにあの時の表情をしていた。

欲ではな
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