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第 567 話

Autor: 江上開花
電話の向こうで安恵嘉は言った。「鞘亭(さやてい)に個室を予約したわ。一緒に食事をしない?前はあまりに慌ただしかったから、親戚の方々にまだちゃんと紹介できていないの。みんな、会いたがっているわよ」

亜夕美は断ろうとしたが、安恵嘉が「皆もう待っているのよ」と続けたため、目下の立場としては断るわけにもいかなかった。

どうせ今のところ他に予定もない。亜夕美は承諾した。

間もなく鞘亭に到着し、安恵嘉の名前を告げると、レストランの支配人が自ら亜夕美を個室へと案内してくれた。

「桔梗(ききょう)」と書かれた個室のドアを開けると、中にいた全員の視線が一斉に彼女に向けられた。

安恵嘉夫婦の他に、新堂家や布施家の
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