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第540話

Author: 夜月 アヤメ
ノラは少し焦った様子で声を上げ、掛け布団をどけてベッドから降りようとした。

看護師はすぐに床から立ち上がり、彼の元へ駆け寄った。「大丈夫ですから、絶対に起き上がらないでください!」

彼女はノラに布団をかけ直し、優しい声で言った。 「動かないで、ちゃんと横になっていてくださいね」

「ごめんなさい、僕、怖がらせてしまいましたか?」

ノラは大きな瞳を潤ませ、申し訳なさそうに彼女を見上げた。その様子はとても可哀想で、胸を締めつけられるようだった。

看護師はその姿に心を打たれ、さっきまで感じていた怖さが薄らいでいった。「ちょっとびっくりしましたけど、大丈夫です。それより、どうしたんですか?」

「最近、いろいろなことが重なって、手術で動けないのもあって......すごくイライラしてしまって、つい怒ってしまいました。本当にごめんなさい。僕、そんなつもりじゃなかったんです。どうか怒らないでください」

ノラは悲しげな表情で話し、その瞳には涙が浮かんでいるようだった。

看護師は思わず心をほぐされ、優しく答えた。 「確かに少し驚きましたけど、怒ってなんていませんよ。もし何か悩みがあるなら、話
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