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第428話

作者: かおる
影斗の目は深く澄み、光を湛えていた。

「怜がおまえを心配して、昨夜はずっと星野おばさんが気がかりだ、会いに行きたいと言っていた。

ちょうど休暇中で暇だったから、久しぶりに怜と過ごせたよ」

水を飲み終えると、星の喉は幾分楽になった。

「榊さん、ありがとう。

昨夜のことも......助けてくれて感謝してるわ」

影斗は気にする様子もなく言った。

「もう、お礼は何度も聞いた」

星は少し間を置いてから言った。

「ごめんなさい。

昨日は頭が朦朧としていて、よく覚えていなくて」

影斗は彼女をまっすぐに見つめた。

「星ちゃん、無理することはない。

俺も怜も、いつでも力になる。

それに借りを気にする必要もない。

俺たちの間柄は、そこまで他人行儀じゃないだろう」

深い黒の瞳が彼女を捉える。

その眼差しは深潭のように底知れず、覗き込めば魂を引きずり込まれそうだった。

星は思わず息を詰め、視線を逸らした。

そのとき、病室のドアが開いた。

「榊さん、朝食を買ってき......」

言いかけて彩香は、すでに目を覚ましている星に気づいた。

「星!

起きたのね!」

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