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第 391 話

Author: 水原信
海咲はグラスの中の最後の一口ジュースを飲み干し、その前に彼とワイングラスを軽く合わせた。

——それは、二人にとって愉快な別れの儀式のようだった。

その少し前まで、彼らは笑顔で食事をしていた。

けれど海咲は、去り際に離婚届を再びテーブルの上に置いた。

そして、その横にはフランス行きの航空券が二枚。

ただし、その名義は彼と自分ではなく——彼と美音。

彼女なりのメッセージだった。

「あなたの幸せを成就させたわ、あのロマンチックな国は、愛する人と行くべきよ」

そうして必要なことをすべて終え、海咲は荷物を手に、この家を後にした。

この夜、誰も見送る者はいなかった。

全てが驚くほど順調に進んだ。

翌朝。

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川西由紀子
いやバカ過ぎる海咲!
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