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第 12 話

last update publish date: 2026-08-10 11:00:28
ミレーヌは紙を見つめた。

名前はただの名前だった。

そこに訴訟があり、破談があり、十二年分の怨みがあるなど、どうして分かるのだろう。

「では、今から変えれば」

「すでに席札は置かれております。直前の変更は、誰かが誰かを避けたと受け取られます」

「そんな……」

ミレーヌの声が小さくなる。

だが、マルタは容赦なく続けた。

「茶会はまもなく始まります」

「で、でも、少しくらいなら」

「少しくらいで済むよう、クラリス様は前日までに整えておられました」

クラリス。

また、その名前。

朝会でも、何度も聞いた。

クラリス様なら。

クラリス様が。

クラリス様
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