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第702話

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さらにしばらくすると、宴会場内の雰囲気が再び微妙に変化した。

研究センターの重要なスポンサーの代表として、彰人が堂々と入場してきた。

背中の傷はまだ完治しておらず、微かに痛んでいたが、彼は強がって背筋を真っ直ぐに伸ばしていた。オーダーメイドの黒いスーツが背中の不快感を完璧に隠し、全身から冷厳で強大なオーラを放っていた。

彼の視線は宴会場に足を踏み入れたその瞬間から、素早く静奈の姿を探し求めていた。

少しして、ようやくあの清らかで細いシルエットを見つけた。

彼女が顎に手を当てており、手首にあるブレスレットがはっきりと目に入った時、彼の目に一縷の複雑な感情がよぎった。

彼女は以前、あんなアクセサリーをつけることは一度もなかった。

手首に残る傷跡を隠すためか?

それとも……そのブレスレットを贈った人間が、彼女にとって特別な意味を持っているからか?

この考えが、細い棘のように彼の心に突き刺さった。

静奈はジュースを数口飲み、少し洗面所に行きたくなったため、遥に声をかけて立ち上がり、洗面所の方向へ歩いていった。

洗面所から出てきた時、ちょうど正面から歩いてきた湊と鉢合わせた
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