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姉vs.義妹は義妹の勝ち?でしょうか?
姉vs.義妹は義妹の勝ち?でしょうか?
Auteur: satomi

第1話

Auteur: satomi
last update Date de publication: 2025-08-28 19:09:19

 実際に‘婚約’ということってあるんだなぁ。と思ったと同時に、私はこの時とても幸せでした。 

 政略結婚じゃないのに、婚約…。なんだか照れ臭いなぁ。

 私はこの国ゴールリード帝国の侯爵令嬢です。名前をアンジェリカ=シアースミスと申します。 

 今日婚約したのは、同じ侯爵位の侯爵家なのですが、次男の方なのでいずれは我が家に婿入りを希望してらっしゃいます。なんか恥ずかし~!!

 あ、名前ですね。クリフトン=マクファイル様です。

 帝国は16才まで教育を受ける義務があるので、学園に二人とも通っていたのですが、そこで互いに一目惚れです。きゃー、恥ずかしー!!

「アンジェリカ、今日から君の家に住み込んでいいだろうか?」

「お父様の許可が必要ですけど?」

 気が早いですよ~!でもまあ吝かではない自分がいるのも確かなんですけどね。

「あ、それと顔合わせの時にいたと思うんですけど私の義妹…」

「ああ、君の父君は再婚だと学園の時から言っていたね」

そうなの。その義妹が私のモノをなんでも持って行くのよ。油断するとクリフトン様すら義妹に奪われるんじゃないかと思う。

義妹の名前は、ヘレナ=シアースミス。庇護欲をそそるような声色に上目遣い。そのあどけなさとのギャップを感じさせるような豊満な体つき。

……正直言って私はこの義妹が苦手でならない。

 お父様も「ヘレナという妹が言ってるんだ。姉としてもっと寛大に接したらどうなんだ?」

 と言い、ヘレナが私の部屋からいろんなものを持って行くことを止めないし、咎めない。おまけに「お姉様のドレスはお胸のところがきつくって~」とかお父様の前でも平気で言うし。それなら、持って行かないでちょうだい。と思う。

 あ、義妹の事を考えるとイライラして仕方ないわ。

 こんなに幸せな日なのに!

「君の父君の許可をもらったよ。シアースミス家の領地経営について勉強するのが交換条件みたいな感じだけど。領地経営についてはもともと勉強するつもりだったから、交換条件でもなんでもないかな」

 そう言って私に微笑みかけてくれるクリフトン様がとても素敵だと思った。

 ―――そう思っていたのに……。

「おねーちゃんごめんねー。でも好きになっちゃったんだもん、仕方ないでしょ?」

 開き直られても。―――予想が当たってしまった。義妹が私のモノ…婚約者であるクリフトン様を私から奪った…。

「アンジェリカからヘレナに変わっただけで変わりはないよな?俺がこの家を継ぐ」

 そんなわけないでしょ?

「アンジェリカの父君も同意してくれたことだ。つまり君とは婚約破棄」

 えーと、つまりヘレナは義妹だからシアースミス家の血は入ってないわけだし、クリフトン様にいたっては全く別の家。

 シアースミスの血が途絶えるという事になるけど、お父様は本当にそれでいいのかな?

「直にお父様に聞きに行く!」

「それはダメだ!」

「そうよ。お父様は今は感染性の病に臥しているのよ?」

 最近初めて聞いた。

「どうして私は今初めてお父様の容体を聞くことになるの?」

「うふふっ。それは、お姉様が不要だからよ。この家からも出ていってもらいたいわ」

 私はどうやって生きて行けばいいの?

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Commentaires (1)
goodnovel comment avatar
buchi
学園で一目惚れで付き合い始めた(婚約)、アンジェリカ=シアースミス侯爵家令嬢とクリフトン=マクファイル。ある日、クリフトンがアンジェリカの館に住む事に。実は、シアースミス公爵は再婚していて、我儘放題の義妹が居る。姉の物を奪う事に優越感を持つ様な。中々、生活が悪いね!姉は、クリフトン様の事も心配してたけど、結果、婚約破棄され妹の婚約者に。父は、病気で話しが出来ない状態。妹からは、出て行けと言われるか!中々の悲惨な状態だけど。仮に父が亡くなった場合、シアースミス家の血統はアンジェリカしか居ないから、妹達がシアースミス家のは爵位を継ぐのは不可能じゃないかな?
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  • 姉vs.義妹は義妹の勝ち?でしょうか?   16.翌朝の出来事

     そういえば、結婚式の警備にはいつも食事に来てくれていた騎士様達がしてくれていたことを思いだした。いつかお礼を言いたいなぁ。 などと思っていると、寝起きで半裸のグレイ様が察したようで「伝えておこうか?」と言ってくれた。「直接言いたいけど、そういう機会ってないのかな?」「アンジェリカは一応王子妃だからなぁ。一日職業体験みたいに女将さんのところで働く…とか?」「そんなことができるんですか?」 私は思わず前のめりになってしまった。「おいおい、そんなんじゃ俺を誘ってるようにしか思えないけど?」 そうだった。ここはベッドの上で、昨日から新婚ホヤホヤだった。「あ、ち…違うんですけど…」 赤面してしまう。昨晩の事を思い出しても顔が紅潮していくのがわかる。「まぁ、楽しみは今夜にとっておくとして、俺は今日も騎士団長として働きに行くことにしますか!」「私はどうしましょう…?」「昨日の疲れが残っているだろうしゆっくりしているといい。お義父様には俺がシアースミス家に婿入りすることを許可してもらわなくちゃなぁ。今はとりあえず皇城にいるけど、これからは二人ともシアースミスの邸で暮らす予定だし」 そうよね。グレイ様は名前に変わりがないけど、私はアンジェリカ=オールディントンになったのよ!それでかつ、シアースミス家の次期当主なのよ! さっさと体調を整えたら次期当主としてシアースミスの邸で生活が出来るようにしたいわね。「あ、そうだ!グレイ様の従者のカールもシアースミスの方に連れて行きたいわ。彼はなかなか有能ね」 グレイ様がなんだか不貞腐れる。「初夜の翌朝に俺以外の男を褒められるのは何だかイライラする」 なんだか可愛らしくて、私は思わず頭を撫でてしまった。髪の毛もしっかりしていて、グレイ様の為人を感じる。「‼‼」「ごめんなさい、嫌かなぁ?なんだかグレイ様が可愛らしいなと思って」 グレイ様に頭を撫でていた手をつかまれて結局組み敷かれてしまった。「全く…。アンジェリカは可愛くて仕方ないなぁ。俺、今日は仕事休もうかな?団員も理解してくれるだろうし」 それはそうでしょうけど、お礼の件とか、女将さんのところで働くことが出来るのかとかはどうしたのよ~~!! 結局解放されたのは三日後でした。 なんでも新婚というのは三日間は部屋に籠るという風習があるとか?ないとか?

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    「はぁ~、ココが開いててよかったぜ~。俺達の心のオアシス・アンジーちゃんがいる」「私はいいのかい?」「女将さんも素敵です」 実際に女将さん素敵だと思うんだけどなぁ。凛としてるし、スタイルだっていいし。試食が多いのかな?ちょっと太り気味かな?とは思うけど、仕事が厳しいからあのくらいの体格じゃなきゃやってられないわよ。「聞いてくれるか?夜間担当のやつに聞いたと思うけど、今回の式は両家が侯爵家。ただの見栄で俺らがこき使われたんだぜ?俺らは昼間の担当だから、花嫁とかバッチリ見た。そんなに美人か?って思った。それに比べたらアンジーちゃ~ん!」「でな、花弁を無駄に撒くもんだから、その後片付けを

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  • 姉vs.義妹は義妹の勝ち?でしょうか?   3.その時の色々視点

     ヘレナはアンジェリカがいなくなってスッキリとしていた。おねーちゃんの婚約者であるクリフトン様と婚約することにも成功。クリフトン様は元々侯爵家だし、傷心のおねーちゃんを追い出すことにも成功。お父様の病気、アレはクリフトン様と画策した物なのよね。病なのはそうだけど、感染性ではないと思う。でもまあ、私の思い通りに家も婚約者も手に入って最高!「クリフトン様ぁ、式はうんと豪華にしましょうねぇ」 私はクリフトン様の腕に抱きつき上目遣いでおねだりをした。「そうだな。国中の貴族が祝福をくれるようなそんな式だ。ああ、式を挙げるのが待ち遠しいよ」「いやだ、クリフトン様。式の日の夜が待ち遠しいんでしょ

  • 姉vs.義妹は義妹の勝ち?でしょうか?   2.アンジェリカはアンジーになる

     人間やればできるもので、私は‘アンジー’という名前で下町の居酒屋で住み込みで働かせてもらっている。「アンジー!2番テーブルのオーダー取ってちょうだい!」「アンジー!4番テーブルを片付けて!」 など、忙しいけどやりがいがあって、体を動かしていると嫌なことを忘れられていい。「ラストオーダーの時間だよ。オーダーはないかい?」「2番テーブルにエールを2つ!」「5番テーブルにもエールを!」 平民というものはよく飲むものだと思う。「ふぅ、今日もよく働いた。アンジーはもう上がっていいよ。アンジーが来てから店の売り上げが右肩上がり!アンジーは美人だからねぇ」 そんなこと初めて言われた。い

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