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第126話

작가: 浮島
蒼空は少し呆れたように、しかし微笑ましく思った。

小春は、さすが生まれながらの商売人だ。ただの屋台商売でも、商才の片鱗を覗かせる。

しかも、分配金の話まで持ち出してくるとは。

小春はふいに彼女の手を放し、惜しそうに言った。

「いや、違う......あんたは受験の準備をしないといけないんだから、私が邪魔しちゃだめだ。やっぱり私一人でやるよ」

蒼空は笑って答えた。

「大丈夫です。時間があるときは手伝えるし、私だっていつも勉強ばかりしてるわけじゃないから。そんなに気を遣わないでください」

小春の目が輝く。

「じゃあ決まり!今は週末だし、ちょうど準備できる。明日放課後には屋台を出せる!」

行動力のある小春は、彼女の手を引いて病院を飛び出し、そのまま家へ直行。

さらに隣の家に入り、屋台道具を借りてきた。

小春は袖をまくり、蒼空を横に押しやり、真剣な顔で道具を洗い始めた。

「いいから。私がやるよ」

屋台の道具は何年も使われていなかったらしく、ほこりがびっしり積もり、屋台のあちこちには錆が浮いていた。洗うのは簡単ではない。

蒼空は笑いながら首を振った。

「一人でやったら、いつまで経っても終わりませんよ。私も手伝いますから」

二人で洗い終えた頃には、もう外は暗くなっていた。

それでも小春は意気揚々と彼女を引き連れ、卸売市場へ直行。

ソーセージや野菜、えのき、湯葉、鶏肉など、揚げ物屋台に欠かせない食材を次々と買い込んだ。

その夜、蒼空は文香に電話し、「同級生の家に泊まる」と告げた。

文香は特に疑わず、「気をつけなさいね」とだけ言って電話を切った。

小春はスマホで集めたレシピ動画を見ながら、青菜を巻いた湯葉を串に刺し、慎重に油鍋へ投入。

すると、バチバチと激しい音と共に高温の油が四方に飛び散った。

二人は慌てて後ずさる。

「なんで!?動画と全然違う!爆発したみたい!」

蒼空は恐る恐る電鍋のスイッチを切った。

「水分が残ってると高温の油でこうなるの。先にしっかり水を切ってから入れよう」

小春は真剣にうなずく。

「わかった」

二度目は問題なく揚げられた。

二人は全ての食材を揚げ終え、ネットのレシピを参考にタレも調合。

出来上がりは意外にも絶品で、二人は満足そうに食べきった。

「なんだか、売り切れ必至な気がする」

小春はそう予
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