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第684話

مؤلف: 浮島
遥樹のこめかみに青筋が浮かび、怒りを押し殺した声で言った。

「調べるなとは言ってない。ただお前はもう目をつけられてる。少し身を隠せ。俺が手を貸すから、前に出るな」

蒼空は彼のほうを向き、きっぱりと言い切った。

「もし本当に誰かが仕組んだのなら、なおさらあなたを巻き込むわけにはいかない。これは私の問題だから、私がやるわ」

「こういう時だけ『私の問題』か?」

遥樹は冷ややかに笑った。

「さっきも言っただろ。目を覚ましてすぐ、櫻木のこと、小春やおばさんのこと、俺のことまで聞いたくせに、肝心の自分のことは一度も聞かなかったじゃないか」

遥樹は低く言った。

「蒼空。もっと自分を大事にしろ。危ないことから手を引くんだ」

蒼空は静かに答える。

「ちゃんと大事にしてる。でもこの件は別。私は――」

その言葉を遮るように、遥樹は勢いよく立ち上がった。

顔色は冷え切っている。

「俺が手伝うって言っただろ。お前が指示を出せば、俺は動く。

本当に自分を大事にしてるなら、危険だと分かっていながら調査を続けようなんてしない」

蒼空は眉を寄せた。

「遥樹、この件は私にとって本当に特別なの。どうしても自分で――」

その瞬間、激しく咳き込み始めた。

「ゴホッ......ゴホ......」

強い咳のせいで、蒼白だった頬に薄く赤みが差す。

遥樹の顔色はさらに険しくなった。

「その状態で、調べるつもりか?」

蒼空は首を振りながら咳を続け、胸の奥に鋭い痛みを感じ、表情に苦悶が浮かぶ。

事故前は生き生きとしていた美しい顔立ちも、今は血の気を失い、しおれた蕾のようだった。

遥樹は見ていられず、胸が締めつけられる。

彼は歩み寄り、腰をかがめて彼女を見つめる。

「どこがつらい?医者を呼ぶから」

蒼空は力を振り絞って、遥樹の腕を掴み、かすかに首を振った。

「大丈夫......」

数回息を整えてから、続ける。

「遥樹が心配してくれてるのは分かってる。でも、これは私の問題。遥樹を巻き込みたくないの」

遥樹の表情は険しい。

振り払いたい衝動を抑え、結局、手を離す動作は優しかった。

「こんな時まで、『巻き込みたくない』、か」

低い声が落ちる。

蒼空は困ったように言った。

「お願い、言うことを聞いて」

遥樹は即座に否定した。

「聞かない。お前の頭には包帯
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