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208話

Auteur: 籘裏美馬
last update Dernière mise à jour: 2026-01-20 18:21:52

それからの涼真さんは、忙しさに拍車がかかった。

開発した生地を量産出来る工場を探すために奔走し、氷室グループとの契約締結。

そして、私と涼真さんの婚約パーティーについて、何度も本家と自宅とを行き来していた。

日に日に忙しさでやつれていく涼真さんが心配だったけど、涼真さんは「大丈夫」と力無く笑うだけで。

私に出来る事は無いだろうか、と涼真さんの帰宅が遅い時は、胃に優しく消化の良い食事を作ったり。

食事が摂れないくらい忙しい時は、手軽に栄養を取れて満腹になれる携行食を沢山用意したり。

そして、そんな日々が1週間程続いたある日──。

社長室で仕事をしている私の耳に、電話していた涼真さんの嬉しそうな声が届いた。

「──そうか!相手方も合意したか!?」

「!?」

「それで良い、そのまま進めてくれ」

電話を切った涼真さんは、ぱっと私に顔を向けてデスクから立ち上がった。

「心!生産工場を抑えた!これから新規契約だ」

「本当ですか!?よ、良かった!おめでとうございます、涼真さん!」

私も自分のデスクから立ち上がり、歩いて来る涼真さんに駆け寄る。

すると、嬉しそうに表情
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