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第39話

مؤلف: ASAMI
last update تاريخ النشر: 2026-10-06 13:53:50

薄暗い地下資料室に漂う空気は、息をすることすら躊躇われるほど重く張り詰めていた。

葵の背中に庇われながら、紬は激しく打ち打つ自分の鼓動を聞いていた。

自分を庇う葵の肩が微かに震えている。

それは怒りだけでなく、紬を失いかけたことに対する激しい恐れからくるものだと、紬には痛いほど伝わってきた。

「……神楽。二度目はないと言ったはずだ」

葵の低く冷ややかな声が、静寂を切り裂く。

葵のポケットの中で、緊急通報を受けた警備隊の足音が遠くの階段から響き始めていた。

だが、蓮は逃げる素振りすら見せず、歪んだ愛おしさを秘めた瞳で、葵の背後から覗く紬を見つめ続けた。

「ふふ……警備を呼んだのかい、葵。どこまでも力と権力でねじ伏せるのが君のやり方だな。……だが、どれだけ警察や力で僕を排除しようと、紬さんの心が君から離れていくのを止めることはできない」

「口を謹め……!」

「答えてごらん、紬さん」

蓮は葵の殺気じみた視線をものともせず、まっすぐに紬へ問いかけた。

「君は、葵の作った綺麗な籠の中で、ただ守られるためだけに生きるのが『幸せ』なのかい?……君が本当にやりたかった仕事、発揮したかった才能を、葵は
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