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第5話

Auteur: アオヤマ
司は明らかに呆然としていた。信じられないといった様子で私を見ている。

私が肯定の眼差しを返すと、彼はゆっくりとステージに上がってきた。一方、蓮はその場に立ち尽くし、うわ言のように呟いていた。

「いや、そんなはずがない……」

人々はステージ上の司に注目し、もはや蓮のことなど気にも留めなかった。

すると突然、蓮は怒号を上げてステージに駆け上がり、私の腕を強く掴んだ。

「玲奈!わざと俺を挑発してるんだろ?

俺が結衣をかばったから、嫉妬して司を選んで俺を怒らせようとしてるんだろ!」

私は訳が分からなくなった。彼はずっと結衣と一緒になりたがっていたはずだ。私が身を引いて願いを叶えてやったのに、なぜ今さら不満なのか!

隣にいた司が彼を突き飛ばし、容赦なく言った。

「桐島!玲奈は今、俺の婚約者だ。離れろ!」

蓮は司を軽蔑の目で見ると、私への尋問を続けた。

「玲奈、俺を怒らせたいのはわかった。だが、好きでもない奴と婚約するなんて馬鹿げてるぞ!

お前が好きなのはずっと俺だろ?今なら許してやる。何もなかったことにしてやるから!」

視界の隅で、司の目に一瞬の動揺が走るのが見えた。私
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