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第106話

Author: ASAMI
last update Last Updated: 2026-01-31 22:45:46

「おじゃましまーす」

ギャーギャー声が聞こえてきたのは、コウ先輩の部屋。

そろりとドアを開け、中を覗き込むと

「コウ!! てめぇ、ちょっとは手加減しろよ!!」

「はっ?バカか、おまえ。手加減してたら楽しくねーだろ」

壮吾とコウ先輩が、ゲームに熱中していた。

私がドアを開けたことにも気づいていないようだ。

「あ、あのー。入ってもよろしいでしょうか」

おずおずと声を出すと、ゲームのコントローラーを手にしている2人が、くるりと振り向いた。

「なんだ、美羽。来てたのか」

そう言って、ゲームを中断した壮吾が、私の元へとやってくる。

「何ビクビクしてんだよ。早く中に入れよ」

またこの人は。

自分ちでもないのに、そんな勝手に……。

「日和は?」

「あ!! 美羽。 いらっしゃい」

壮吾に問いかけた瞬間、背後から日和の声が聞こえてくるりと振り向いた。

日和の手には、紅茶カップと、さっき私が日和ママに渡した、シュークリームののったおぼん。

「うお。うまそーなシュークリーム」

一番に反応したのは壮吾だ。

「美羽のお土産だよ」

「マジで?そんな気を遣わなくていいのに」

だから、壮吾。

ここはあなたの家じゃな
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