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第11話

مؤلف: ASAMI
last update آخر تحديث: 2026-01-06 13:20:44

「いないよ」

俯き加減に歩いていると、突然視界に日和が現れた。驚いた私は、目を丸めて日和に顔を向ける。

「3人とも」

「へっ?」

「あ、あのバカ兄貴は誰でもいいって感じだから、いつもたくさんの女の人を連れてたけどね。でも、彼女って呼べる人はいなかったんじゃないかな」

本当、バカ兄貴。と日和が呆れる。

「どんなに告白されてもさ、全部断ってんの」

えっ? と答える代りに眉を上げる。

声に出してしまうのが、なんだか少し恥ずかしかったから。

咲きかけのこの想いを、まだ悟られたくない。

もし知られてしまえば、ものすごい速さで開花してしまうような気がしたから。

だって、勝ち目ないし……。

「こっちからしてみれば、早く彼女を作れって感じ。そっちの方が楽だし」

「……?」

「だって、彼女がいればみんな諦めてちょっとは大人しくなるでしょ?彼女を作ろうとしないくせに、愛想ばっか振りまくから私が被害にあうんだよ」

「た、大変だね」

私が苦笑しながら日和に言うと、突然目を輝かせ私の顔を見てきた。

「で、で? 誰に興味をもったのよ」

「......っ?」

「なに、びっくりしてんのよー。言ったでしょ?私はあの3人のファン達の相手をずっとしてきたのよ? 雰囲気でわかるよ」

日和はニヤリと笑うと、私の腕を肘で突いてきた。

心臓が暴れ出した私は、日和の腕をはたく。

「な、なに、それ。別に、興味なんて……ッ」

目を泳がせながら、しどろもどろで答える。

「めっちゃ、目が泳いでますけど。お嬢さん」

「泳いでないよ」

反論して、日和から視線をそらす。

隠そうと思っていたのに……。

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  • 幸せ色の恋~想いよ、永遠に~   第12話

    加速していく鼓動。熱を帯び始める頬。手の平が汗ばんできて、スカートで少しだけ拭った。久しぶりの感情に、ちょっとだけ戸惑う。私は、3年生の廊下を歩きながら、窓から空を見上げた。高鳴る鼓動を抑える為に、隣の日和にバレないように小さく深呼吸する。程良く差しこんでくる日差しがとても心地よくて、清々しい気分になった。澄んだ青空。太陽の光。木々の濃い緑。目の前のキャンバスに彩られた風景に、私は静かにほほ笑んだ。その時。「美羽ちゃん、見っけ」突然かかった声。空から視線を下げる。声の方へ顔を向けると、ちょうど日和の横にある教室の窓からひょっこり顔を出している人物がいた。日和も、突然の声に驚いている。だけど声の主を見た瞬間、顔をしかめて、一発頭を殴った。「いっで!!」大袈裟に頭を押さえるコウ先輩は、窓から上半身を乗り出し、うずくまっている。授業中だというのに、コウ先輩と日和のコントのせいで、教室は一気に笑いの渦に巻き込まれてしまった。その中には、またこの兄妹のコントが見られると盛り上がっている人達がいる。静かだった教室から、口笛や、はやしたてる声が響き渡った。「あ、おい。 こらっ!!」先生の叱り声と同時に、後ろのドアから現れたのは柊先輩。その瞬間。1年生で溢れる廊下が、ざわついた。男子も女子も、憧れの眼差しで彼を見ている。私の心臓も、自然と鼓動が速くなった。1年生の列をかき分け、柊先輩が近付いてくる。

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