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38.老執事の恋愛指導①

Penulis: 酔夫人
last update Terakhir Diperbarui: 2025-12-23 11:00:13

街歩きのあと、レティーシャは料理をするようになった。なにやらレアルト通りのご夫人たちから何かを学んだらしい。

貴族という形式に五月蠅い家ならば「公爵夫人が!」と諫めただろうが、ここはウィンスロープ。権力も資産も十分だから、社交だろうが趣味だろうが楽しめばいいという方針。レティーシャが厨房で料理を学ぶことに全員が協力的だ。

なにしろレティーシャには読書か庭の散策くらいしか趣味らしい趣味がない。そんなレティーシャの「したい」は大歓迎。

ソフィアはお針子たちと共にレティーシャによく似合うエプロンを七枚作製。曜日ごとの日替わりである。

料理長その一、カシムの弟子のガロンはレティーシャが安全に料理ができるよう、追加予算を申請してレティーシャ簡単に扱える調理器具を購入した。ウィンスロープは料理人もウィンスロープなので料理人たちもマッチョで、カシムが愛用している泡だて器など新手の武器にしか見えない。

料理長その二で元庭師のカシムは朝から日暮れまで庭で野菜の世話をしている。新鮮な野菜で料理をしてほしいという気持ちらしいが、カシムは「庭師に戻ればいいのに」とぼやいていた。グレイブもそう思う。

(あのお出かけで旦那様たちの仲も進展できれば良かったのですが)

アレックスとレティーシャの朝食の場所は食堂ではなくサンルーム。外の天気や庭に咲く花が見えて話題に困らないし(リイの案)、食堂に比べて遥かにテーブルを用意したので親密な雰囲気にもなりやすい(ロシェットの案)。おぜん立てはできている。

(それなのに……)

「アレックス様、今日は屋敷でお仕事ですか?」

食事中も何か言いたげにしていたレティーシャが意を決したように口を開いたのに。

「今日は騎……っ!?」

(……これだから)

小指の爪先程度の石礫をアレックスに飛ばして物理で言葉を止めさせたグレイブ。最近はこれが必須なので、グレイブは残量確認を心に留めた。

ちなみにこの技術。強さと当てる場所を変えれば、相手を行動不能に陥らせることができる。流石に今

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