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第7話

Author: まいにち
女官長は玄舟のその一瞬のためらいを鋭く察知し、すぐさま口を開いた。

「陛下、どうかお怒りをお鎮めください!恵妃様は……ご出産からまだ日が浅く、お身体もまだ本調子ではございません。重い刑を科すのは、いささか酷にございましょう。

とはいえ、目上に逆らい、皇后様を辱めたこの罪、罰せずに済ませるわけにはまいりません!さもなくば、宮中のしきたりも、皇后様のご威厳も、いったい何のためにございましょう?」

彼女はそこで一拍置き、瞳の奥に狡猾な光を宿した。

「僭越ながら申し上げます。恵妃様のお身体が刑に耐えられぬのであれば……いっそ、ご一族の方々に代わって罪を償っていただいてはいかがでしょう。たとえそれが……すでに亡くなられた方のご遺骨であろうとも」

その一言に、玄舟と若魚は同時に表情を変えた。

若魚は勢いよく顔を上げた。凍りついていたその瞳に、信じがたいものを聞いた驚愕と、激しい恐怖が迸った。

「いやっ!」彼女は思わず声を上げた。

玄舟もまた、眉を深く寄せた。

女官長は慌てて身を伏せた。

「陛下、どうかご一考くださいませ!わたくしはただ、恵妃様ご自身の目でご覧になれば、今度こそ心から悔い改め、二度と同じ過ちを繰り返されることもないのではと考えただけにございます。これもすべて……後宮の安寧を願ってのことでございます!」

若魚はその場に崩れ落ちるように膝をつき、恐怖に声を震わせた。

「陛下!私が悪うございました!どのような罰でもお受けいたします!ですが……どうか、家族の遺骨だけには手を触れないでくださいませ!あの者たちは、もう亡くなっているのです!お願いでございます……陛下!」

玄舟は、崩れ落ちるように懇願する若魚の姿を見つめながら、胸の中の違和感がさらに重くのしかかるのを感じた。

だが彼は苛立たしげに手を振った。

「もうよい!自分の過ちが分かったのなら、罪には代償が伴うということも理解すべきだろう。今のそなたのその様では、もはや杖刑にも耐えられまい。

女官長が申したとおりにせよ。程氏一族はすでに処刑されている。だが、その生き残りである若魚が幾度罪を犯しても悔い改めず、皇后を侮辱した罪は、到底許されるものではない。

者ども、程氏一族の墓を暴き、遺骨を掘り出して鞭打て!若魚、そなたもその目でしかと見届けるがよい。これが、幾度も宛霜に逆らった者の末路だ!」

「嫌です!陛下、おやめください!お願いでございます!私が代わりに死にます!ですから、どうか……どうかおやめくださいませ!」

若魚は玄舟の裾を掴もうと必死にもがいたが、屈強な侍衛二人に強く押さえつけられ、身動きひとつ取れなかった。

彼女はただ、目の前で数人の宦官が命を受けて足早に去っていくのを、なす術もなく見つめるしかなかった。

やがて、朽ちた衣をまとった遺骸や、土にまみれた遺骨が、乱暴に掘り起こされ、冷たい地面に並べられた。

刑を執行する宦官が、塩水に浸した重い鞭を振るい、もはや何も感じるはずのない白骨に、容赦なく打ちつけた。

バシッ、バシッ!

その音の一つひとつが、若魚の魂そのものを打ち据えるようだった。

彼女は目を赤く血走らせ、必死にもがいたが、強く押さえつけられたまま、この惨劇を見ることを強いられた。

あれは、自分の父。兄。何の罪もない義姉と、その子供……

「あああっ!!!」

とうとう耐えきれず、目の前が真っ暗になり、若魚は完全に意識を失った。

……

再び目を覚ましたのは、冷たい寝台の上だった。

宦官長は彼女が目を開けたのを見ると、無表情のまま皇帝の言葉を淡々と伝えた。「恵妃様。陛下の仰せです。今日のことをよくお考えになり、しかと教訓としていただきたい、と。以後は分をわきまえ、二度と皇后様に楯突くことのなきよう」

言い終えると、若魚の反応を待つこともなく、彼はそのまま袖を翻して去っていった。

若魚は、その場に横たわったまま、微動だにしなかった。

痛みが極まると、声すら出なくなるものなのだと、初めて知った。

肉親の遺骨が掘り起こされ、鞭打たれる様を、自らの目で見せつけられたのだ。心と身体に負った傷は、言葉で言い表せるものではなかった。

若魚の身体は、目に見えて衰えていった。

咳が止まらなくなり、そのたびに鮮血が混じった痰が、白い手拭いを赤く染めた。

口にしたものはすぐに戻してしまい、やがては胃液さえ吐き尽くすほどになった。

侍女たちは慌てふためき、何度も太医院へ太医を呼びに走った。だが、そのたびに、誰も連れて帰ることはできなかった。

「妃様……太医院の話では……すべての太医は、皇后様のご養生のため、長秋宮に召集されているとのことで……お一人も、手が空いていないと……」

若魚は目を閉じたまま、静かに横たわっていた。意識は次第に朦朧とし、果てのない暗闇へと沈んでいった。

どれほど経ったのか。朦朧とする意識の中、慌ただしい足音と、怒りを押し殺した玄舟の声が、かすかに聞こえた気がした。

「たわけ者が!恵妃がここまで病が重いというのに、なぜ誰も朕に知らせなかった!」

「へ、陛下……お許しを……皇后様が、陛下は刺客の一件でお心を痛めておいでゆえ、些事でお煩わせしてはならないと……そう仰せになりまして……」

「下がれ!」

続いて、若魚は、ひんやりとした、かすかに震える手が、自分の額に重ねられるのを感じた。

「太医は!?全員、今すぐここに来い!」

慌ただしい足音が近づき、誰かが脈を診て、瞼をめくった。

「陛下、恵妃様は深い悲嘆で心身を損ない、加えて産後の養生が行き届かぬまま風邪を患い、精気を著しく損なっております。すでに、命の火が消えかけております……」

「戯言を申すな!治せ!最高の薬を使え!治せなければ、そなたたちの首を刎ねるぞ!」

「陛下、どうかお怒りをお鎮めください!命をつなぎ止めるには、一つ試す方法がございます。百年ものの天然の高麗人参を薄切りにして口に含ませ、それに合わせて煎じ薬を少量ずつ服用させれば……ただ、その百年ものの山参は、宮中にもあれ一株しか残っておりません……」

「取ってまいれ!」

「陛下……」宦官長がためらいがちな声で告げた。「あの高麗人参は……先日、陛下が皇后様に、心を安らげ気を補うためにと、お与えになると仰せになったものにございます……」

「取ってまいれと言った!」玄舟の声には、有無を言わせぬ厳しさがこもっていた。「宛霜には、また改めて、さらに良いものを探せばよい。まずは若魚を救うのだ!」

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