LOGINアーベリア達が城内を回っている途中、何人もの使用人とすれ違ったが、王妃に傾倒している者は不快な視線で、それ以外の者は憐憫の眼差しでこちらを見てきた。
「王太子の婚約者候補だった令嬢達は、よほど王妃に酷い目に遭わされたようだ。兄上の情報によると、令嬢達は嫌がらせをされたうえ、王妃が勝手に罪を作り上げ制裁を加えたらしい。それで皆泣きながら実家に帰ったという話だ」
「まぁ、それは怖いですわね」
「王妃には隙を見せない方がいい。奴は獲物を刈り取るため、いつでも目を光らせているだろうからな」
「えぇ」
頷くアーベリアの後ろで、侍女二人が顔を寄せ合いお喋りしている姿がイグニスの目に入ってきた。
侍女達は小声ではなく普通の声量で話しているので、アーベリアとイグニスの耳にも自然とその会話が入ってくる。
「え? あの離れから不気味な呻き声が聞こえてきたって?」
「そうなのよ! 急遽夜間の巡回を頼まれた兵士が聞いたみたいよ。あそこは随分前から使われてなくて、誰もいないはずなのに……」
「やだぁ、怖い! 魔物か野獣が住み着いちゃってるんじゃないの?」
「何言ってんの! 離れは普段鍵がかかってるはずだし、お城の厳重な警備に魔物や野獣が忍び込めるはずないじゃない。きっと幽霊よ! 離れに幽霊が住み着いているんだわ! ここで殺された罪人が怨霊となって、夜な夜な低い呻き声を上げながら――」
「キャーッ! やだっ、やめてよー!」
侍女の甲高い悲鳴を背中で聞きながら、イグニスは息をつき肩を竦めた。
「よくある怪談だな。母上達が喜びそうな話題だ。今度の土産話にでもするか」
「暗闇の中で、顔をロウソクで照らしながらお話ししたいですわね」
「そんなところは母上に似なくていい」
城の中をすべて見て回り、重鎮達への挨拶を済ませた二人は、アーベリアの部屋に戻ってきた。
「重鎮達の、姉上に対しての無作法な態度が目立ったな。奴らのほとんどが王妃派だろう。あの様子じゃ、王派は極僅かのようだ」
「ここには、王妃に逆らう者は誰もいないと見た方がいいですわね。少しでも歯向かえば、即刻このお城から追放されてしまうでしょう」
アーベリアはゆるりと首を縦に振ると、ソファに座りイグニスも隣に座るよう促した。
「――それでは、今後についての『作戦会議』をいたしましょうか」
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センダン王の提案で、一週間に一度アーベリアとライラックのお茶会が設けられ、二人は仲睦まじく談笑した。
「こうして殿下とお話しできること、大変光栄に存じますわ」
「そうか。君は僕のことをそんなにも好きだと思っていいのかな?」
「はい、以前からお慕い申しておりました」
「ははっ、それは嬉しいな。礼儀作法も申し分ないし、美人だし、君は僕の――王族の婚約者としてふさわしいよ。これからも仲良くしていこう」
「ありがとうございます。そう仰っていただけて、身に余る光栄ですわ」
少し離れた場所で待機しているイグニスは、腰に差してある剣の柄に手をかけ、歓談する二人を目を逸らさず見守っていた。
お茶会で語らうたび、アーベリアとライラックの距離は少しずつ縮まっていった。
しかしそれと比例して、二人の仲を良しとしない王妃派の者達の態度が、日に日に邪険になっていく。
「あぁ、そこの。この書類を執務室まで運んでくれ。今すぐ」
それは、大の男でも一度で運びきれないほどの、大量の書類だった。
「かしこまりました」
重鎮の頼みに、アーベリアはにこやかに頷いて返す。
「おい、そこの。机と床が汚れているじゃないか。さっさと綺麗にしろ、早急にだ!」
それは本来、城の使用人の役目だ。
「かしこまりました」
別の重鎮の理不尽な命令にも、アーベリアは嫌な顔ひとつせず頷く。
そんなことが連日続き、彼女は王妃派の者達から、頭を前後に振り続ける『首振り人形』から取り、『首振り令嬢』と揶揄を込めて呼ばれるようになったのだった――
「ごめんね、二人とも。心配かけちゃったわね」 そう言って目を細めて笑うコノーテの表情は、昔と変わっていなくて。「お姉様……っ!」「コノーテッ!」 アーベリアとディーンは堪らず叫ぶと、コノーテのもとへと走った。 勢いのまま胸の中に飛び込んだアーベリアを、コノーテはしっかりと抱き留める。「大きくなったわね、アーベリア。お母様に似ているわ。美人さんに成長したわね」「お姉様、生きておられたのですね! 良かった……本当に良かった――」「あぁ、本当に……。本当に良かった……」 目尻に浮かんだ涙を何度も指で拭ったディーンは、気になったことをコノーテに訊いてみた。「だが、今までどこにいたんだ? 私は……その、てっきり――」「ディーン、あなた声がガラガラで酷いじゃない。喉を傷めちゃったの? あとで喉によく効く薬草を処方してあげるわ」「あ、ありがとう……」 コノーテは頷くと、言葉を続ける。「あのね……実は私、今までずっと記憶喪失だったの」「記憶喪失っ!?」 コノーテは、目を見開き驚く二人を見て苦笑する。「えぇ。十二年前のあの時、崖に追いつめられた私は、護衛騎士さん達の声を聞いたの。『勇気を出して、崖から飛び下りて。大丈夫、必ず助かります』って。確かに頭に響いたその声に、私は迷わず崖から飛んだわ。そして川に落ちたの。その衝撃で記憶を失ったみたいで、川岸に倒れていた私を助けてくれた老夫婦のもとでお世話になって暮らしていたの」「そんなことが……」「護衛騎士さん達は、最後の最期まで私を助けてくれたわ……。記憶喪失のまま暮らしていたけれど、一か月前くらいかしら……この子が私のもとへ飛んできたのよ。その懐かしい姿を見て、今までの記憶をすべて取り戻したの。この子のお陰ね」 コノーテの肩の上で、氷の鳥が恥ずかしそうに羽根の先で頭を掻いた。「十二年前の子と大きさが違っていたから、ディーンがまた私を想って作ってくれたんだ、生きていたんだってわかって、本当に嬉しかった。すぐに連絡したかったけど、村の人達の薬草作りに忙しくて連絡できなかったの。あの村、年配者ばかりだから……。そんなある日、ラハンさんが村にやってきたのよ。私が昔作ったクッキーを持ってね」「まぁ、お義兄様が?」「うん、そうだよー。毒草に関しては、専門家の『薬草師』に訊いた方が早いと思ってね。そしたら
「は……はぁっ!? 何をフザけたことを……!」「ユグドール王国はセインウッド王国の従属国です。そして、セインウッドはユグドールの宗主国。セインウッドの王族が誰もいなくなればその関係は消滅いたしますが、一人でも残っていた場合、関係は持続いたします。ですので、わたくしがこの国の〝女王〟になることはまったく問題ございません」「じょ……女王だとっ!? 馬鹿なことを言うな! この国はワシのものだ! 誰にも渡しはしないぞ!!」 唾を飛ばしながら怒鳴るセンダンに、アーベリアは冷たい目線を送った。 その冷酷な眼差しに、ビクリとセンダンの身体が震える。「あなたがなんの罪も犯していない場合は、このまま王でいられたでしょう。ですが、あなたは沢山の罪を犯しました。救いようがない大きな罪まで。あなたに王を名乗る資格はございません。本日をもって【廃位】です」「なっ……わしがなんの罪を犯したというのだ! ワシはなんにも悪いことなどやっておらん!!」 センダンの言葉に、アーベリアは馬鹿にしたように声を立てて笑った。 今まで見たことのない彼女の嘲笑に、周りにいた者は唖然とする。「まったく……どの汚い口がそう言っているのかしら? あまりにも愚かで笑ってしまいましたわ」「なっ……なんだとっ!?」「まずはユグドール王。貴族との贈収賄や、気に食わない貴族への圧制、自分に歯向かった者に対し、何の罪もない者を処罰。国民に対して必要以上に高い納税の要求。そのお金で豪遊。国民が貧しい思いをして訴えてもまったく耳を傾けない。王とは名ばかりの、ただの愚者ですわ。バセロルト公爵家と、公爵家に賛同する貴族達の力がなければ、この国はとっくに潰れていたでしょうね」「……っ!!」「続いては、王太子と王妃」 アーベリアから鋭い視線を向けられ、ライラックとルマーサは大きく肩を波打たせる。「王の贈収賄や貴族の圧制を知っていながらも見て見ぬ振りをし、そのお金で豪遊。闇賭博にも手をつけている。そのうえ王妃は何人かの貴族と不倫。自分と夜を共にした貴族の要求に応え、国庫金を使いたい放題。そして殺人未遂と殺人教唆。どれも立派な犯罪ですわ」「そんな……そんなことはしておらんっ! とんでもない法螺(ほら)を吹く〝悪女〟めがっ! 護衛ども、その悪女を斬ってしまえ!!」 センダンの命令に、護衛騎士達は剣を抜きアーベリ
バルコニーから真っ逆さまに落ちるアーベリアの姿を見て、国民の間から一斉に悲鳴が上げられる。「――っ」 イグニスは瞬時に腰を落とし、一気に足を伸ばして地面を蹴った。 刹那、彼の背中から銀色の美しい翼が飛び出す。 その翼を大きく羽ばたかせ、イグニスは空を舞い上がった。 そして、落下するアーベリアの身体を両手でしっかりと抱き留める。「大丈夫か」「えぇ。ありがとうございます、イグニス」 陽の光でキラキラと輝く銀色の翼を見て、アーベリアはエメラルド色に変わった瞳を細めた。「相変わらずあなたの翼は美しいですわ」「よしてくれ。翼を出さない『浮遊魔法』もあるが、それは安定性がなく少ししか飛べないからな」「空から舞い下りた天使みたいで、わたくしは素敵だと思いますわよ?」「勘弁してくれ……」 その場にいた民衆もアーベリアと同じ感想を持ったようで、「天使だ……」「あぁ、綺麗だ……」 と、あちこちから感嘆の息と呟きが漏れていた。 イグニスはアーベリアを抱いたまま、バルコニーへと下り立つ。 そこにいた者達全員が、口と目を真ん丸くさせて呆然と固まっていた。 バルコニーに急いで駆けつけた城の重鎮達を見ると、イグニスの腕から下りたアーベリアは、ライラックに向けてニコリと微笑んだ。「殿下、わたくしの背中を押してバルコニーから突き落としましたね? 王妃陛下の命令だと仰っていましたが」「えっ、あ……ち、違うっ! 僕はそんなことしていないし、言ってないっ!」「そうよ! アタクシの息子になんてこと言うの! アナタが勝手によろめいて落ちただけじゃない! そんなフザけたことを言うのなら、【侮辱罪】で処刑するわよ!」 アタフタと否定するライラックを、ルマーサがヒステリックに援護の声を上げる。 「では、手すりが壊れた理由はどう御説明されるのですか? あの手すりはとても頑丈です。わたくし一人の身体の重みでそう簡単に壊れるはずがありませんわ」「そ、それは……そう、劣化していたのよ! この城も古いから――」「安全のため、巡回の騎士が定期的に確認しているはずですが。しかもその部分だけ壊れるなんておかしいですわよね?」「……っ、じゃあアタクシの息子がアナタを押したって証拠があるの!? ないでしょ!? ないなら適当なこと言わないでちょうだい!」 金切り声で言うルマー
「ちょっとアナタ! 一刻も早くあの娘を追い出してちょうだい! あの娘はライラックには不釣り合いよ。あの娘はダメだわ、アタクシ達王家の中に入れてはいけない女なのよっ!」 ルマーサの金切り声を、隣の玉座に座るセンダンは顔をしかめながら聞いていたが、大きく溜め息を吐いた。「はぁ……またその話か。あの娘はよくやっているじゃないか。ワシ達の言うことにハイハイ頷いて逆らわない。『首振り令嬢』とはよく言ったものだ。ライラックと結婚したあとも色々やらせて便利に扱えばいいだろ」「そういう問題じゃないのよ! あの娘は危険なの! 何かとんでもないことをしでかしそうな――」「フン、そんなの気にし過ぎだ。あんな小娘一人に何ができるというのだ。もうこの話はやめだ。ワシの生誕祭には、あの娘もワシ達と一緒に同行する。ライラックの婚約者としてな」「ちょっとアナタ……!」 面倒になったセンダンはルマーサの言葉に耳を貸さず、さっさと王の間から出ていってしまった。「――フンッ、何よ! 本当使えない男ね! 早くあの女を追い出さないといけないのに! ライラックまでその気になったら大変だわ。アタクシの可愛い息子とあの女との結婚は絶対に許さないわよ」 ルマーサは人差し指の爪をガシガシと噛みながら思案し――やがてひとつの結論に辿り着いた。「……そうよ。追い出すのがダメなら、〝始末〟してしまえばいいのよ。不慮の事故に見せかければいいわ。その役目は……あの子にしましょ。アタクシの言うことなら何でも聞く、とても素直で良い子だから……ウフフッ」 ルマーサはニヤリとほくそ笑むと、いそいそと王の間を出ていったのだった――✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼ ユグドール国王生誕祭、当日。「アーベリア様、とてもよくお似合いです!」 サラサ、ナナカ、リラの三人は、支度の終わったアーベリアに元気良く声をかけた。「ふふっ。今回もありがとうございます、サラサさん、ナナカさん、リラさん。あなた方がいてくださって、本当に良かったですわ」「そ、そんな……。勿体ないお言葉です」 三人が顔を赤くして照れているのを見て、アーベリアはクスリと微笑む。 今回のドレスもカロリナが贈ってくれたものだ。 白をベースに、アーベリアの瞳の色と同じ翠がアクセントとして散りばめられた、美しいデザインのドレス
「すっかり遅くなってしまいましたね。誰かに見つからないうちに戻りましょう」「あぁ」 足早に歩くアーベリアの手には、小袋に入ったクッキーがあった。 氷漬けにはなっていない。ディーンが溶かしてくれたのだ。「この〝毒〟の判明はラハンお義兄様に頼むしかありませんわね。わたくしは自由にお城から出られませんし、〝毒〟に関しての知識はあまり深くありません。お義兄様には何度も甘えてしまって申し訳ないけれど……」「それは心配しなくていい。むしろ兄上は喜ぶだろう。姉上に頼られてな」 イグニスは首を振ると、アーベリアにスッと手を差し出した。「その菓子は俺が預かろう。これから『移動魔法』を使って兄上に届けてくる。兄上ならこの時間はまだ起きているだろうからな。この件は早い方がいい」「ありがとう、イグニス。助かりますわ」 アーベリアからクッキーの入った小袋を受け取ったイグニスは、少し逡巡したあと口を開いた。「……俺達が初めて会った時のこと、覚えているか?」「えぇ、もちろんですわ」「あの時、俺の髪のこと『きれい』って言ってくれただろう?」「えぇ。陽に照らされて輝くあなたの髪は、本当に綺麗でしたから。本物の〝天使〟だと思いましたもの」 微笑んで頷くアーベリアに、イグニスも微かに口の端を持ち上げて返す。「俺は、自分の髪と目の色が嫌いだった。『先祖返り』のせいで、俺だけ家族と違う色を持って産まれてしまった。だが、その言葉を聞いて、少しだけこの色が好きになった。今はもう嫌いじゃない」「ふふっ。髪や目の色が違っても、あなたは立派なバセロルト公爵家の家族の一員ですわ。わたくしはその銀色、とても好きですわよ」「……ありがとう。渡したらすぐに戻ってくる。気を付けて部屋に戻ってくれ」 アーベリアに背を向けたイグニスは、詠唱を唱えはじめた。 その姿が瞬時に消えたのを見届けたアーベリアは、彼の耳が赤くなっていたことを思い出し、クスリと唇を綻ばせたのだった。✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼「はぁ、ようやく着いたねぇ。この村で合ってる?」「はい、間違いないかと」 ユグドール王の生誕祭まで一週間を切った日、ラハンと〝影〟はセインウッド王国の隣国にある、辺境の小さな村に到着した。 クッキーにかけられていた白い粉を調べたところ、これは人工的に作られた〝
「アーベリア、教えてほしい。コノーテの亡骸も、皆とともに埋葬されたのか?」 ディーンは自分が話し終えた後、アーベリアのこれまでのいきさつを聞いた。 そして、気になったことを彼女に尋ねた。「……お姉様の遺体は見つかりませんでした。お義父様――バセロルト公爵が、セインウッドから帰還したユグドール兵を問い詰めて白状させたところ、お姉様はわたくしを逃がした後兵に追われ、崖まで追いつめられたそうです。そしてお姉様は自ら崖から飛び下り、下に流れる川へと落下していったとのことでした」「崖から落下……。そんな……」「あの高さから川に落ちた衝撃だと十中八九助からないと判断した兵達は、生死の確認をしないまま引き上げたそうです」「……っ。じゃあ、もしかしてコノーテはまだ――」 一縷(いちる)の望みを見出したディーンに、アーベリアは目を閉じ、首を横に振った。「いえ。姉がもし生きていたならば、お義父様に連絡を寄越すはずですので。十二年経った今も連絡がないということは……」「……そう、か……」 息をつき、震える唇を噛み締めたディーンはおもむろに立ち上がると、壁に掛けてある一枚の絵画に歩み寄る。 それはこの部屋に古くから掛けてある絵画のようで、全体的に色褪せていた。 ディーンはその絵画の後ろに指を差し込むと、小さな何かを取り出し、アーベリアの前で手を広げた。 彼の掌に乗っていたものは、氷漬けにされた一枚の花形のクッキーだった。「……これは……。まさか、お姉様の作った……」「うん。十二年前、厨房から連れ出される前に、周りに気付かれないようにクッキーを掴んで急いでポケットに入れたんだ。それを溶けない氷で覆って、今までずっと隠し持っていた。このクッキーの表面には〝毒〟がかけられている。その成分を調べて〝毒〟の詳細がわかれば、コノーテの無罪を晴らせるかもしれない」「……っ!」「私は動くことができないから、君に頼みたい。不躾なお願いで申し訳ないが……」 水色の瞳を閉じ、深く頭を下げるディーンに、アーベリアはふるふると首を左右に振った。「いいえ、こちらこそ助かりますわ。本当にありがとうございます、ディーン様」「いや、こんな私にできることがあるのならなんでも言ってくれ。今更になってしまったが、私はコノーテの無念を晴らしたいんだ」「それはもちろん、わたくしもですわ。で