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第211話

مؤلف: シガちゃん
「でも、私がいなくなりますし……彼のそばには長門先生がいますから、彼女のためにも、きっと離婚してくれます。あとは時間の問題かと」

「それならよかったです。じゃ向こうに着いたら、連絡して」

由奈は目を細めて笑った。「はい」

そのときだった。

「――どこへ行くつもりだ?」

低く抑えた声が、背後から響いた。振り返ると、祐一が車椅子に座っていた。肘を肘掛けに預け、指を組み、ボディーガードに押されながらこちらへ向かってくる。

由奈の笑みが、わずかに凍りついたが、智宏は平然と彼を見やった。「滝沢社長は入院中と聞いていましたが……どうやら本当のようですね」

「ご心配いただき恐れ入ります。さすがは滝沢家の未来の婿殿ですね」

皮肉を帯びた言い方だった。

智宏は笑みを引っ込める。「それは、どうでしょう」

「……気が変わったと?」

「あの場で断らなかったのは、滝沢家の顔を立てるためです。大事になれば、分が悪いのはそちらでしょうから」智宏は薄く笑い、真正面から見据えた。「まさか、本気で僕に奈々美さんと結婚させるつもりじゃありませんよね?」

祐一は体勢を変え、片手で額を支える。その視線が
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