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深夜のラジオ

Auteur: 東雲桃矢
last update Date de publication: 2025-12-21 14:29:41

 僕が大学受験の勉強をしていた頃の話。父からラジオを借りて、夜遅くまで勉強してた。

 ラジオはかなり年季の入ってるもので、父が初給料で買ったものらしい。ラジオを聞きながら勉強すると意外と捗るし、結構楽しいから気に入ってた。

 ある晩、ラジオがおかしなことになった。

 触ってないのに、勝手にチャンネルがコロコロ変わる。どこを押しても、コードを抜いても止まらない。

 よく聞くと、ラジオはチャンネルを変えながら、ひとつの言葉を作っていた。

【A、キケン、チュウイセヨ】

 その言葉を聞き取ると、ラジオはもとに戻った。

 Aというのは同じ大学志望のクラスメイトだ。彼は塾に通って毎日勉強しているらしい。

 Aとは特に絡みもない。何故注意しなくてはならないのか、イマイチ理解できなかった。

 学校でなんとなくAを見ても、彼は僕に興味があるようには見えない。授業は真面目に聞いてるし、休み時間も友達と話している。

 あれはなんだったのだろう?

 故障にしては気味が悪い。

 夜、またラジオがおかしくなった。

【◯✕ジンジャ、ウラテ】

 ◯✕神社は、この辺で1番大きな神社で、樹齢1000年と言われる御神木が
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     僕が大学受験の勉強をしていた頃の話。父からラジオを借りて、夜遅くまで勉強してた。 ラジオはかなり年季の入ってるもので、父が初給料で買ったものらしい。ラジオを聞きながら勉強すると意外と捗るし、結構楽しいから気に入ってた。 ある晩、ラジオがおかしなことになった。 触ってないのに、勝手にチャンネルがコロコロ変わる。どこを押しても、コードを抜いても止まらない。 よく聞くと、ラジオはチャンネルを変えながら、ひとつの言葉を作っていた。【A、キケン、チュウイセヨ】 その言葉を聞き取ると、ラジオはもとに戻った。 Aというのは同じ大学志望のクラスメイトだ。彼は塾に通って毎日勉強しているらしい。 Aとは特に絡みもない。何故注意しなくてはならないのか、イマイチ理解できなかった。 学校でなんとなくAを見ても、彼は僕に興味があるようには見えない。授業は真面目に聞いてるし、休み時間も友達と話している。 あれはなんだったのだろう? 故障にしては気味が悪い。 夜、またラジオがおかしくなった。【◯✕ジンジャ、ウラテ】 ◯✕神社は、この辺で1番大きな神社で、樹齢1000年と言われる御神木が有名だ。 なんとなくそこに行かなきゃいけないと思って、懐中電灯を片手に行く。 夜の神社は不気味で、来たことを後悔した。なにもないし帰ろうと思ったら、足音が近づいてくる。咄嗟に隠れると、Aが御神木に近づき、釘で何かを打ち付けてる。 不気味だし、帰りたいけど、見つかったらまずい気がする。それにAが何を打ち付けてるのか気になった。 満足したのか、Aは10分くらいで帰ってった。階段を降りる音が聞こえなくなってから御神木に近づき、ゾッとした。 御神木に打ち付けられてるのは、藁人形と僕の写真。「そこで何をしてる?」 驚いて振り返ると神主さんがいた。僕が事情を説明すると、神主さんは社務所に入れてくれた。「そのAくんとやらは、君を恨んでたようだね」「僕、Aくんとほとんど話したことないんですけど――」「恨みっていうのは、どこで買ってるか分からないものだよ。特に君達はまだ高校生。精神が未熟だ。他の人にとってはしょうもないことで恨みや憎しみを抱くことが多い。 例えば、自分は親に買ってもらえないのに、他の人は買ってもらえてるとか、自分より成績がいいとか、自分より目立ってるとかね」「言わ

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  • 怖い話まとめ1   子供の頃に見た街

     あれは幼稚園生の頃だったと思う。うつ伏せになって目を瞑ると、外国の街が見えた。  当時幼稚園生だったので読めなかったけど、筆記体で書かれた看板があった。その街は冬だったのか、イルミネーションでキラキラしてて、筆記体の看板も、キラキラのライトでできてた。 いつの間にか街を見れなくなって、小学5年生の冬、母とイルミネーションを見て、そのことを思い出して母に話してみたら、「目をつぶってまぶたを強く圧迫すると、チカチカしたのが見えるでしょ? それだったんじゃない?」と言われました。  でも、それはそれ、街は街で認識してた気がしたんです。幼稚園生だった頃の話で、確信が持てなかったので、そうなの

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     彼女との心の繋がりを実感した話。高校と大学が一緒の彼女、Aがいて、Aとは大学でようやく付き合えた。 まずは彼女のAとメンヘラ女のBについて語らせてほしい。 Aは快活な子で、いつも皆の中心にいるような子だ。共通の趣味もあったからよく話したりしてて、次第に彼女に惹かれていた。 Bは可愛いけどちょっと自分勝手なところがあって、苦手だったので距離を置いていた。Bも俺達と同じ大学に行きたくて受験したけど、落ちたらしい。 その後どうしていたのかは知らない。 本題に入る。俺は社会人になって2年経った頃、異動命令が出た。異動先は県外で、飛行機の距離だ。 Aにそのことを話して、別れるか遠距離恋愛

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