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死にたくなる鳥居

Auteur: 東雲桃矢
last update Date de publication: 2025-12-21 17:53:48

 地元には死にたくなる鳥居がある。昔、鳥居で首を吊った人がいて、その人の怨念だか何かがそうさせているとか。

 嘘くさいじゃん? だから俺、A、Bは肝試しに行ったわけよ。俺達3人はバカだし根明だから、自殺とか考えたことない。

 夜に3人で歩きで行くと、Bがいきなり泣き出した。その場でうずくまって、ぶつぶつ言いながら泣いてる。

 耳を澄ませると、「ごめんなさい、生きててごめんなさい。死にたい、死にたい。死んで償いますから」とか言ってた。

 俺とAはヤバいと思って、Bを引っ張りながら鳥居からすぐ離れた。

 鳥居が見えなくなって少ししたあたりで、Bが、「あれ、俺なんで死にたいなんて思ってたんだろ」なんて言い出す。

 Bの話をゆっくり聞くために、ファミレスに入った。話を聞くためっていうか、明るくて人がいるところに行きたかった。

「鳥居によ、ロープがぶら下がってただろ? 首吊りできるように、輪っかになって。それ見た途端、死にたくなってさ」

「ロープ? 何の話だ?」

 俺とAは顔を見合わせた。ロープなんて見てないからだ。

「嘘だ、あったよ。俺等、前からちょいちょい悪いこととかせこいことしてたろ? 
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