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4.さよならの雨と、拾われた夜②

Penulis: 鷹槻れん
last update Tanggal publikasi: 2025-06-24 09:57:54

 委員会活動――残業――を終えて、いつもより一時間ちょっと遅く帰ってきた私は、ふと傘越しにマンションの自宅窓を見上げて、家の中が暗いことでまだ孝夫さんが帰宅していないのを知った。

(あんなに文句言ってたから今日はいつもより早か帰る予定でもあったのかと思ったけど……違うのね)

 もともと孝夫《たかお》さんは、帰りがいつも20時とか21時の人。だから本当は私が少々遅く帰ったところで彼に影響はないのだ。

 それでもそんな勝手な判断でいつも通りの時間(16時頃)には帰れないことを言わないでいると、「穂乃《ほの》の癖に俺に隠し事とかすんなよ!」と機嫌の悪くなる人だから、私はいつも逐一自分の予定を彼に話すようにしている。

(孝夫さんは遅くなる日も早くなる日も、私にはなんにも言ってくれないのに……)

 彼の帰宅時間が読めなくて、料理の温め直しのタイミングを推し量りづらいのは、結婚した当初からの私の悩みのひとつなの。

 自分は良くても私はダメ。孝夫さんはお付き合いしていた頃から、そういうところのある人だった。

 朝は篠突く雨だったけれど、今は細く静かな雨がしっとりと地面を濡らす地雨《じう》に変わって
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