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5.段ボールに囲まれた二人と一匹⑦

Auteur: 鷹槻れん
last update Date de publication: 2025-09-23 20:33:32
 ほのかな光をまぶた越しに感じて、私はゆっくりと目を開けた。

熱のせいか頭はまだ重く、視界もかすんでいる。……というよりこの見えなさ具合は。

(め、がね……)

見慣れない天井を霞む視力のまま見上げて、細い糸を撚より合わせるように記憶を手繰り寄せる。

そうしてハッとした。

(あ、私、昨夜梅本先生の家にっ)

慌てて身体を起こして辺りをキョロキョロと見回してみたけれど、人の気配はない。

私が起き上がった音で目を覚ましたのか、ベッドサイドで丸くなっていた愛犬うなぎらしき黒い生き物が、私のそばまで来た。

(眼鏡……)

薄らぼんやりとそれがうなちゃんであることは理解できたけれど、レンズ越しでないと焦点がブレる。キョロキョロと周囲を見回しながら手探りでベッド脇のそば机に手を伸ばした私は、触れ慣れたフレームの感触を探り当てた。

多分、昨夜は梅本先生と話している間に寝落ちしてしまったんだろう。そのあたりの記憶が曖昧だ。眼鏡も外した覚えはないけれど、ちゃんと綺麗に折り畳まれた状態で置かれていたことに胸がじんわり熱くなる。きっと梅本先生が気を遣って、そうしてくだ
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  • 恋人未満の彼と同棲生活(仮)始めます   3.ヤクザさん(?)の正体④

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