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天使はカフェで微笑む

Auteur: 吟色
last update Date de publication: 2025-08-09 03:31:53

「なあ総一、新しくできたカフェ行こうぜ。ケーキがマジでヤバいらしい」

放課後、カイが教室のドアを蹴り開ける勢いでそう言った。

総一は教科書をしまいながら、胡乱な目を向ける。

「お前が甘いもんに興味あるとか珍しいな」

「いや俺じゃなくて、女子ウケがヤバいって話。つまり情報収集に最適ってこと」

「……言ってることと顔が一致してないぞ、お前」

後ろからツインテールがぴょこっとのぞき、リリムが割り込む。

「カフェ? 面白そうじゃない。行くわ」

「お前が行っても、絶対場違いだと思うけどな……」

「は? 誰が場違いよ。この清楚で真面目な女子高生がカフェに行くのに、どこが不自然なの?」

「その清楚の定義、地獄と人間界で違いすぎんだろ」

――そんなやり取りの末、三人は駅前にオープンしたばかりの白を基調にしたカフェへ入った。

中に一歩入った瞬間、総一は違和感を覚える。

空気が柔らかく、ほんのり甘い香りが漂っている。客はほとんど女性で、笑顔が絶えない。

……そして、その中心。カウンター奥で笑顔を浮かべる金髪の女性がいた。

長い睫毛に透き通るような肌、淡い空色の瞳。

白いエプロン姿だが、背筋の伸びた立ち姿
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