異世界に子供の姿で転生し初期設定でチートを手に入れて2

異世界に子供の姿で転生し初期設定でチートを手に入れて2

last updateLast Updated : 2026-03-25
By:  みみっくUpdated just now
Language: Japanese
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子供の姿で異世界転生をしてきた主人公が初期設定でチート能力を手に入れ仲間と出会いと別れを繰り返し恋愛や成長をしていく物語です。 最強チート少年となった彼は、森の中で試行錯誤しながら、魔法やアイテムを駆使してサバイバル生活を開始する――! 過酷だけどちょっぴり自由な異世界。少年は果たしてこの世界で生き抜けるのか? 規格外の力で挑む、異世界リスタートの冒険物語!

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Chapter 1

1話 証拠隠滅とワイバーンの大量処分

 ブロッサムも優雅な仕草で頷く。彼女の穏やかな表情からは不安の色は見えなかった。

「ご一緒しますわ」

 ティナは皆の様子を見て、少し呆れたような顔をしながらも、すぐに了承してくれた。彼女はそらの無謀さを理解しつつも、見捨てることができないのだろう。

「分かりましたよ! ご一緒致します」

 ティナのため息交じりの返事に、皆の顔に安堵と喜びが広がった。

♢湖畔でのひととき

 依頼のあった村の近くに転移し、家畜を放牧している牧草地へとやって来た。空はよく晴れ、牧草の青い匂いが風に乗って運ばれてくる。ワイバーンはこの辺りで家畜を拐っていくらしい。

「この辺りで、隠れて待ってれば現れるんじゃないかな?」

 そらの、のんびりとした提案に、ティナはすぐにワイバーン討伐の難しさを思い出し、少し困った顔をした。

「普通の魔法は、なかなか当たりませんよ。ワイバーンは空を飛んでいます。距離がありますから避けられてしまいますし。距離があるので、魔法の威力も落ちてしまいます」

 ティナが冷静に問題点を指摘するが、そらは別のことを考えていた。今回は、何かのアニメでやっていた黄色い円盤を投げて、切断する攻撃を試してみたいだけだったりする。射撃だけだとつまらないし……。魔力に光魔法を纏わせて、超高速回転をさせて切断をする。そらの心はすでに、新たな魔法攻撃の想像と遊びへと向かっていた。

「大丈夫だよ」

 そらはティナの心配を軽く受け流し、探索魔法で周囲を探ってみた。遠い空の微かな気配。もう少ししたら、こっちを通るはずだ。そらは頭の中で、光の円盤が飛翔し、目標を正確に捉える軌道をイメージしておく……そろそろかな?

 そらの手元に淡い黄色の光の円盤が現れ、それをワイバーン目掛けて投げた。円盤は空気抵抗を無視したかのように加速し、追尾魔法が追加してあるので、円盤はワイバーンを追い、その首を正確に切断した。

 ワイバーンの巨体が悲鳴を上げる間もなく、遥か遠くの空から地面へと墜落する。

 うん。これじゃ、射撃と同じでつまらないよな~。そらはつまらなそうに呟いた。一応、墜落したワイバーンから魔石を回収しておく。

「エルも射撃してみれば?」

 そらが隣にいるエルに気楽に提案すると、エルは目を大きく輝かせた。

「え? 良いの!?」

「順番に撃ってみれば良いよ」

 そらはエル、ティナ、ブロッサム、アリアの順番で討伐を試させることにした。

 少し……ズルをしよう。ズルと言っても、討伐は格闘技のスポーツじゃない。スキルや魔法を使い、自分に有利に戦えるなら使っても問題ないだろう。さらに言うなら、ほぼ反則級でもある『強制的に魔石の回収をするスキル』を使えば、一瞬で討伐が終わる。

 そらは探索魔法で周囲のワイバーンの群れを確認した。手頃な一匹を選び、皆が隠れている場所の近くにある牧草地の茂みに一瞬で転移させた。茂みは深く、ワイバーンの巨体が隠れるのには十分だった。

「ワイバーンが来たよ」

 そらの声に皆が臨戦態勢を取る。茂みから獲物が飛び出してくるのを待つ。

 これは……もはや”接待ハンティング”ってやつだな……。そらは皆の興奮した様子を見て、内心でそう笑った。

 皆が順番に、ワイバーン討伐の練習を繰り返していると、ティナが難しい顔をして、そらに耳打ちするように聞いてきた。彼女は事態の不自然さに気づいている。

「おかしくないですか? こんなに都合良く普通、現れます?」

 ワイバーンが途切れることなく、近くに転移させられていることに違和感を覚えているのだろう。

「そんな日もあるんじゃない?」

 そらは顔色一つ変えず、ごく自然なことのように答える。

「ギルドに何て報告するんです?」

 ティナは追求の手を緩めない。

「ちょうどワイバーンの群れが現れた……って」

「そらさんが行く討伐は必ず群れになっていますよ! おかしいですよ!」

 ティナは明らかに不満そうだった。そらの非常識さと嘘を吐く軽やかさに呆れと抗議の感情を滲ませていた。

「じゃあ……ワイバーンの魔石をギルドに一個だけ提出で良い?」

 そらが少し譲歩したように提案すると、ティナは腕を組み、しばし考えてから言った。

「そうしてください……でも、まあ……4、5個くらいなら……」

 その言葉は躊躇いと妥協を含んでいたが、4、5個という数字がそらの耳に飛び込んできた。

 怖いですよ、ティナさん。それに、ワイバーン4、5個って、十分に群れだと思うんですけど。ティナの基準はどこかおかしい。でも、俺を心配して言ってくれてるのは分かってるから、その心遣いが嬉しいんだけどさ。そらは内心で苦笑した。

 討伐したワイバーンは大量にあった。そらはその全てを魔法で地中に転移させて証拠隠滅した……というか、そのまま放置すると腐敗して迷惑だろうしな。まあ……放置しても、低級の冒険者が素材集めや食料にしているらしいし、残りは猛獣や獣が食べて土に変えると思うけど。無駄にはならないだろう。

「この前に行った湖に行こうか? 時間があるし」

 そらの突然の提案に、アリアは嬉しさのあまり飛び跳ねた。彼女の小さな体が上下に弾む。

「わーい! なのです!」

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