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第245話

Author: 結奈々
そんなことを考えているうちに、柚香はすでに車に乗せられていた。

雅人にあれだけ脅された以上、軽率なことはできない。もうすぐ目を覚ます母や真帆たちに迷惑をかけたくない。

遥真はただ口で言っているだけかもしれない。それでも、雅人と玲子は違う。あの二人の性格なら、本当に常識なんて踏み越えることをやりかねない。

この件はすぐに遥真の耳にも入った。恭介が状況を報告している最中だった。「柚香さんはご両親に連れて行かれました。あと三十分ほどで本家に到着する見込みです」

「放っておけ」遥真は淡々とした声で、短くそう言った。

あそこまで離婚したがっているなら。まずは、自分なしの生活を経験すべきだ。

この程度も切り抜けられないなら、これからあの二人に何度も子どものことで迫られたとき、どうやって対処するつもりなんだ。

「承知しました」恭介はそう答え、仕事に戻ろうとした。

だが次の瞬間、遥真は勢いよく立ち上がった。眉間には重たい苛立ちが張りついている。「凛音を呼べ。本家に行く」

やっぱり、という顔で恭介が頷く。「承知しました」

雅人と玲子が柚香を本家に連れてきた頃、遥真もほぼ同時に到着して
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