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第43話

مؤلف: 結奈々
そんなことはもうどうでもいい。

今の柚香にとって一番大事なのは、お金を稼ぐことだ。

後から提出した履歴書にも返事はなく、遥真が裏で止めているのはわかっていた。だから彼女は仕事探しの目標をアルバイトに切り替え、その日の午後にはマンツーマンのダンスレッスンの面接を取りつけた。

結婚してからは専業主婦をしていたとはいえ、幼いころから続けてきたダンスと絵だけは手放したことがなかった。

指定された場所に行くと、そこは京原市でも裕福な地域で、住人たちは子どもに付ける家庭教師もマンツーマンが普通だ。だから、今回の依頼主がまた遥真である心配はあまりなかった。

けれど、呼んだのは遥真ではなかったが、ほとんど同じようなものだった。

使用人に案内されて入ったその別荘で、庭で四、五歳くらいの子どもたちと遊んでいる、穏やかで上品な男性の姿を見た瞬間、頭が真っ白になった。

「……お義兄さん?」

遥真の兄・久瀬修司(くぜ しゅうじ)が、なんでここに?

「来てくれてありがとう。中へどうぞ」修司は整った顔に柔らかな笑みを浮かべ、優しく声をかけてきた。

柚香は心が少し動揺した。ぎこちなくうなずくしかな
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