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第506話

Author: 結奈々
「ここ数年、会社の大きなことも小さなことも、ずっとあなたのおじさんが切り盛りしてきたのよ。ここ二年くらいで、ようやく蓮司に引き継いだところなの」裕美が言った。「何もしてないのに取り戻そうなんて、そんなの都合が良すぎるでしょ。

二十年以上前に売ったものを、二十年後に同じ値段で買い戻せるなんて話、聞いたことある?

株が欲しいなら構わないわ。市場価格で買えばいいだけの話よ」

和雄は今にも怒鳴り出しそうな顔になる。

柚香は拓海と拓哉に視線を向けた。「お二人も同じ考えなんですか?」

母の株は二人の叔父に分けられていた。だからこそ、二人がどう答えるのか見たかった。

拓哉は口を開かなかった。

この件でより得をしているのは兄のほうだ。話すなら、まず兄が話すべきだと思っていた。

「そんなことないよ。契約書に書かれている通りに進めればいい」拓海は表向きは愛想よく答えた。「都合のいい日を教えてくれ。こっちで株の買い戻し手続きを進めるから」

拓哉「???」

拓哉はついに我慢できなくなった。「拓海、君さ、そういう白々しいことやめろよ」

「どういう意味かな?」

「俺たちの中で、一番株を返し
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