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第70話

Auteur: 結奈々
遥真は、まるで相手がバカでも見ているような顔で時也を見つめていた。

「その顔、何なんだよ」時也が不満そうに言う。

遥真は答えなかった。

もし柚香が玲奈の条件を受け入れるような人なら、あのとき彼が出した条件だって受け入れていたはずだ。

「玲奈さんが帰り際に言った感じだと、これから柚香さんのこと狙ってくるんじゃないか」時也は話題を変えた。遥真が何考えてるのか本当に理解不能だ。「君、玲奈さんと話したほうがよくない?」

遥真はそっと口を開く。「何を話すっていうんだ」

「柚香さんにちょっかい出すなって、止めればいいじゃん」時也は理性的に言う。「柚香さんはもうすぐ君と離婚するし、君に未練もないだろ。玲奈さんが手を出したら、トラブルの種まきにしかならないだろ?」

遥真の瞳が一瞬で暗く沈む。その場の空気がぐっと冷え込んだ。

時也の心臓がばくばくする。いや、事実を言っただけだろ?なんで怒るんだよ。

「彼女が何をしようと自由だ」遥真の声は冷ややかで、感情の色が読めない。「たとえ何かトラブル起こしても、彼女の代わりに俺が片付ける」

「……は?」時也の脳が追いつかない。「今の『彼女』って、
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